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JavaScript  SDK を使用して Webex Teams のミーティングを埋め込む

JavaScript  SDK を使用して Webex Teams のミーティングを埋め込む 

2021年 7月 9日 — Webex チーム

Webex Teams のビデオ会議が、オープンソースの JavaScript  SDK で構築されるようになりました。これにより、開発者は、Cisco とオープンソーステクノロジを使用して、独自のメディアアプリケーションを Web 上で素早く作成し、カスタマイズできるようになります。

 活発なエコシステム 

ブラウザとオペレーティングシステムとの境界線があいまいになるにつれ、JavaScript にアクセスできるテクノロジはさらに強力になります。  WebRTC は、このパラダイムシフトの中で最も勢力を広げているテクノロジの 1 つであり、メディア開発を始める際の障壁を最小化します。これは、皆さんが日常的に使用している一般的な Web ブラウザでも使用されています。
 

2016 年以降、WebRTC に対応する推定 20 億個のブラウザがインストールされました。  Chrome、Firefox、Safari はすべて WebRTC の標準規格に対応しており、Edge でも対応に向けた作業が進められています。その結果、世界中の開発者が好きなブラウザで複雑なメディア関連のアプリケーションを構築できるようになりました。  今後、ビデオ会議アプリケーションやメディア交換などは、お使いの Web ブラウザ上に構築され、利用できるようになるでしょう。 

活用と拡張 

Cisco では、この急成長するテクノロジスタックを利用して、高品質で安全なミーティングコラボレーションのための Webex Teams のソリューションを作成しています。 Cisco の環境では、WebRTC を使用した Webex Teams のミーティングがひと月に 90,000 件以上あります。 

ブラウザを介したミーティングでは、インストールやブラウザのプラグインも必要なく、使い慣れたネイティブのアプリを使用して、Cisco の強力なメディアネットワークでリアルタイムにビデオコミュニケーションを行えます。実際、Webex Teams では基本的な WebRTC 通話機能を拡張してサービスの質を向上し、ネットワークの不整合に適応することで、高品質の Web 会議エクスペリエンスを提供しています。 

現在、この歩みをさらに進めて、Webex Meetings をオープンソースの JavaScript SDK で構築できるようになりました。  チームの知識を結集し、数ヵ月にわたり協力して取り組むことで、現在ある Webex Teams Web クライアントのすべての機能を、柔軟な API 形式で提供するオープンソースツールをリリースしました。  これは、プラットフォームからは独立した形で構築されており、WebRTC が実行されていれば、Android 上の Chrome、iOS 上の Safari などのモバイルブラウザにも対応しています。  具体的には、Webex ミーティングへの参加、クラウドでのミーティングの録画、画面の共有、参加者リストの管理、ミーティング統計へのアクセスなどの機能を利用できます。  Cisco 社内のグループではすでに、新しいアプリケーションでこれらのカスタム機能を利用できるようになっています。  

無限の可能性 

開発者は、ビデオ会議を素早くカスタマイズして、自分のアプリケーションに統合できるようになりました。  そのため、無限の使用事例を作り出すことが可能です。たとえば、医師が患者専用電話を受けたり、1 つのリンクを使って外部ベンダーとのミーティングを調整したり、何千人ものユーザーを同時キャストに瞬時に参加させたりといった、単一用途の通話に特化したアプリケーションを想像してみてください。ミーティングを何十億台もの IoT デバイスにつなげて、冷蔵庫や自動車を瞬時に連動させたらどうなるでしょう。 SDK と Webex Web クライアントの力を合わせれば、このようなことが可能になります。  

今後の展開 

Cisco では、WebRTC は、リアルタイムメディアの現在と将来において重要なツールだと考えています。 Cisco は、日常的な問題に対するソリューションの積極的な開発を通じて、より高品質な音声/ビデオの構築、SDK による柔軟性の高い強力な API の構築、クライアントでのさらなる統合機能に投資しています。