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Webex は今月、ドイツのフランクフルトに最新のデータ センターを開設したことを発表しました。 今後はこのデータセンターが、Cloud for Webex の基幹を担うことになります。継続的な成長の維持、豊かなユーザー エクスペリエンスのサポート、業界をリードするセキュリティと管理を Webex Suite 全体に提供することを目的として、ユニファイド デザインで建設されています。 フランクフルトのセンターは、この 1 年半にわたるシスコの進化を体現しています。思い描く目標は、Cloud for Webex の運用方式をシンプルにすること。お客様が自社のコラボレーション スイートを使用、管理するサポートを行います。 この進化した運用モデルでは、エコシステム全体を見渡すことができます。Webex は、メッセージ、ミーティング、通話などのコラボレーション サービスを結び付け、一貫性のある単一のユーザー エクスペリエンスへと統合できるようになります。
新しいフランクフルトのデータ センターは、いずれシスコの施設の青写真となるものです。エコシステム管理とコア インフラストラクチャ サービス (データ センター、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク) を担当するシスコの部門による最新の設計最新の設計イノベーションを体現しています。 このアプローチで重点が置かれているのは、信頼性、可能性、安全性の高い基盤を提供するとともに、地域に対応した機能でお客様のニーズに対応できるソリューションを提供することです。 フランクフルトのデータ センターは、アムステルダムにある EU の第 2 データ センターとペアとなっており、冗長性とパフォーマンスを確保しています。 また、エンドツーエンドの暗号化、脅威管理、安全なユーザー認証などの機能を搭載し、高度なセキュリティ、機密性、コンプライアンス、プライバシー機能を拡充しています。
お客様のデータは、特定のデータの所在地や地域のコンプライアンスについてのニーズがあるため、自社の地域に保存できるようになっています。こうした事情が、今回のアプローチの推進要因となりました。 フランクフルトとアムステルダムのデータ センターのペアにより、EU のお客様は、EU 内にデータを保存するという選択肢を取ることができます。 これで、ミーティングの成果物、メッセージ、ファイル、ホワイトボードといった自社のデータが地域外に出ることはないと確信できます。 Webex のデータ主権 (データ所在地) モデルに従い、すべての機能が地域内で実行されます。お客様は、地域のセキュリティや認証に関する要件を遵守できます。 Personally identifiable Information (PII) と暗号鍵を割り当てられた地域から一切出さないことで、機密情報保護をさらに強化しています。 Webex のデータ主権モデルについては、EU 以外のお客様のユースケースをサポートできるよう、拡充を進めてきました。Webex FedRAMP サービス、Webex for Government、Webex for the U.S. Department of Defense IL5 などの認証を現在申請中です。
ユニファイド デザインの特徴として、業界最高水準のテクノロジーが使われていることが挙げられます。Cisco ASR ルーティング プラットフォーム、Cisco Application Centric Infrastructure (ACI)、Cisco UCS、ThousandEyes、Cisco Firepower などが採用されています。 音声とビデオのトラフィックを扱うには、高帯域幅かつ低レイテンシである必要があります。シスコは、高性能のプロセスと接続性を一体化し、高品質のユーザー エクスペリエンスを実現しました。 データ センターのデザインで特徴的なのは、高スループットでノンブロッキング型の DC LAN スイッチが採用されている点です。これにより、各デバイスのポートそれぞれで最高のスループットを実現しています。 例えば、今回採用した Nexus 9000 では、1 ポートあたり 100 ギガのスループットが得られます。一方、従来の型のデザインの場合、その 60% のスループットしか得られない可能性があります。 そして、今回の新しいユニファイド デザインの特に大きな特徴として、“ソフトウェア管理機能” モデルを採用したことが挙げられます。 Cloud for Webex チームは、インフラストラクチャを、ソフトウェア定義型のインフラストラクチャ モデル機能を完全に備えたコードとして扱うことができます。これにより、導入、プロビジョニング、市場展開速度、柔軟性の能力を強化しています。 このアーキテクチャは水平方向のスケールアウトが可能で、既存のインフラストラクチャに影響を及ぼすことなく、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキングを柔軟に追加できます。
この取り組みを始めた 1 年半前の時点では、Cloud for Webex の管理モデルの進化を目指そうと考えていました。 しかし、人々の働き方の変化と、それがユーザー エクスペリエンスに及ぼす影響について検討した結果、また別の疑問がわいてきたのです。 そこで、広い視野に立ち、Webex Suite の特定の問題がその他の領域のユーザー エクスペリエンス全体にどう影響するかを把握することにしました。 インシデント対応チームの管理レベルから始まった方法ですが、今ではチーム全体で取り入れられています。 Cloud for Webex を包括的に把握するのに加え、ソフトウェア定義型のインフラストラクチャで API を使ってデータを駆使したインサイトを導き出し、プロアクティブで予測に基づく運用能力を高めています。 このインサイトを活用して、今では特定の領域の問題がユーザー エクスペリエンスや管理状況にどんな影響を及ぼしているかを把握できるようになりました。 また、プラットフォームの複数の領域に自己修復機能が備わっており、お客様の目に触れることなく、インフラストラクチャの問題を解決する準備ができるようになっています。 これらはすべて冗長化されたインフラストラクチャ上に構築されており、お客様への影響を抑えています。
将来に向けて重視しているのが、Webex Suite の基盤の強化です。 フランクフルトの新データ センターは、新市場への進出を促進し、ハイブリッド クラウド環境において Webex のクラウドの有用性と効率を高めるシスコの力を示す一例です。データ センター全体が、音声とビデオの品質をサポートして最高のユーザー エクスペリエンスを実現するバックボーンに接続されています。 Cloud for Webex は、今後どうなっていくのでしょうか? お客様が Webex に期待するのと同等のユーザー エクスペリエンスを提供すべく、 今まさに進化を加速しています。
詳細情報 Webex の新機能: 2021 年 6 月 Webex アプリの新機能: 2021 年 6 月 ビデオ会議でお客様にリアルタイム データを共有するには