1,000 万人を超える世界中のユーザーに有意義な通話体験を提供

On By Lorrissa Horton1 Min Read

昨年の Enterprise Connect で、Webex Calling ユーザーが 600 万人に達したことを発表しました。本日は、新たな節目を迎えたことをご報告いたします。Webex Calling のユーザー数が全世界で 1,000 万人を突破しました。これは、私にとって単なる数字以上の大きな意味があります。家族が病気なので病院に連絡する人、資産状況を確認するために銀行に連絡する人、インターネットを導入するためにケーブル敷設業者に連絡する人などが、Webex Calling を使用して毎日重要な電話をかけているということになるのです。日々のニーズが Webex Calling で満たされています。

今回の節目を迎えるまでに最もやりがいを感じたのは、お客様と交わしてきた会話です。お客様とのやり取りはさまざまなインサイトを与えてくれます。ユーザーの日常生活の中で電話が果たす役割、解決を託されているお客様のビジネス課題、未来に向けて提供しなければならないイノベーションなどです。今まで私たちと共に歩んでくださったお客様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ここでは、これまでに得られたインサイトをいくつかご紹介します。

電話はいつでも利用できなければならない

私が Webex Calling に情熱を注いでいるのは、必要なときに人をつなぐことができるからです。これを実現するために、Webex Calling はキャリアグレードのプラットフォームに構築されており、世界中、何百万人もの人からご信頼いただいています。必要なときにいつでも Webex Calling を利用できるのかという点で、お客様にご心配いただくことはありません。

それでも、クラウド通話はネットワーク障害を引き起こす制御不能な事象の影響を受けやすいと思われているお客様もいらっしゃいます。本日は、この長年にわたるクラウドへの障壁を取り除く画期的なイノベーション、Enhanced Survivability[1]を発表いたします。これにより、既存の耐障害性ソリューションの信頼度が向上します。Enhanced Survivability は、救急隊、医療施設、金融機関などミッションクリティカルな組織にとって不可欠な、これまでにないレベルの可用性をクラウド通信業界で実現しています。ネットワーク障害のために Webex にアクセスできない場合でも、Enhanced Survivability があれば、今日多くのオンプレミス環境に導入されている機能に匹敵する堅牢な各種通話機能を引き続き利用できます。

Webex Go により、エッセンシャルワーカーは個人用デバイスでも Webex Calling を利用可能

通話機能はユーザーにとって意味のあるものでなければならない

私は Webex の最高製品責任者として、テクノロジー投資はどれもみなユーザーの生活に意味のある影響を与えるものでなければならないと考えています。シスコのエグゼクティブとして、また働く親として、人工知能を活用したノイズ除去機能によって自宅で仕事がしやすくなり、会社にいるときと変わらない生産性を発揮できるようになったことに大きな誇りを感じています。このテクノロジーは、受賞歴のある音声インテリジェンスノイズ除去機能として結実しており、Webex アプリとシスコデバイスに搭載されています。この高度な機能を利用すると、通話している場所や利用している通話の種類(PSTN など)に関係なく、常に相手の声が聞こえるようになります。

たとえ子どもたちが近くで騒いでいても、常にはっきり声を聞き取ってもらえるよう、私は 1 日中音声インテリジェンスを使用しています。私の声が周りの雑音や話し声からすぐに切り離されるので、どのような環境でも、非常に明瞭な音声で仕事の電話をかけることができます。音声インテリジェンス技術について語るとキリがありませんが、私にとっての意味は、どこにいても効率的に働くことができ、プロフェッショナルな印象を与えられるということです。

Webex の音声インテリジェンスにより、家族が側にいても働くことができる

クラウド通話はビジネスの変革を牽引しなければならない

Webex Calling に移行するお客様には、Webex を信頼して重要なビジネスコミュニケーションを託していただいているわけですから、Webex Calling への投資によって生産性、管理のしやすさ、効率、応答性が大きく改善され、変革が実現することをお約束したいと思います。

Control Hubが、管理エクスペリエンスに変革をもたらします。これは、単一画面で直感的に一元管理できるコンソールです。Control Hub を使用すれば、Webex Suite とシスコデバイスを簡単に管理できます。分析ツールとトラブルシューティング ツールにより、すぐに問題を解決することもできます。

お客様は、充実したパートナーエコシステムを通じてクラウドの機能を余すところなく活用できます。通話の録音については、パートナー様である Dubber 社CallCabinet 社Imagicle 社の最新技術をご利用いただけます。Push-to-Talk テクノロジーの世界有数のプロバイダーである Zello 社ともパートナーシップを結んでおり、Webex ユーザーは現場の従業員とのもう一つの通信チャネルをすぐに利用できます。

Cisco ヘッドセットの作業者とのコンタクトセンターでの Webex 通話

Webex の最新のイノベーションは、企業にとって最も重要な顧客対応に変革をもたらすことに焦点を当てています。そう、カスタマーエクスペリエンスです。Webex Calling では、グループ通話管理を利用できるようになっています。これは、初期設定のまま追加コストなしでご利用いただけるコールセンターツールです。Webex Calling ユーザーであれば、世界のどこにいてもチームのコールキューに参加できるため、通話量が増大しても直ちに対応できます。追加ライセンスは不要です。

グループ通話管理ではコールキュー分析も行えます。この分析により、通話量、キュー待機時間、コール放棄率の傾向の把握に役立つインサイトが提供されます。このデータを基に、何に投資すればカスタマーエクスペリエンスの改善に最も効果があるかを判断できます。増員したほうがいいのか、Webex Contact Center で新しいコンタクトセンターチャネルを開設し、カスタマージャーニーをオーケストレーションするのがよいのかということです。

ハイブリッドワークの先にある未来に向けたシスコのビジョン

ユーザー数が 1,000 万人を超えるところまでやってきましたが、ハイブリッドワークを取り巻く状況は急速に進化し、予測できないこともよくあります。パンデミックの間、お客様は Webex アプリを使用して完全なテレワークにすばやく移行できました。ハイブリッドワークで BYOD ポリシーが不可欠になる中、シスコは Webex Go[2] を導入しました。従業員が自分の携帯電話を使用して仕事の電話をかけられる業界初のイノベーションです。安全性が確保され、コンプライアンスにも準拠しています。現在、多くの人がオフィスに戻っていますが、Webex Calling にはどのデバイスでも利用できるという柔軟性があり、仕事環境を難なく切り替えることができます。

一方で、どこにいても仕事ができることから、オフィススペースが空いたままとなっており、従業員がわずかな時間オフィスで過ごすぐらいで十分に活用されているとは言えません。シスコは、これがハイブリッドワークの次の課題になると考えています。これまで使用していたオフィススペースを効率的かつ持続可能で費用対効果の高いものにどうやって変えていけばよいのでしょうか?

オフィスビルの Webex ハイブリッド ワークスペース

未来に向けたシスコのビジョンは、ハイブリッドワーカー向けにすぐにパーソナライズできる共用ワークスペースを増やすことです。このビジョンを実現するために、シスコは統合デバイス、サービス、インテリジェントスペースなど必要なものが全部揃ったコラボレーション ポートフォリオを構築しました。これらが一体となって、少ない投資で大きな成果を上げられるようにお客様を支援します。Cisco Video Phone 8875Cisco Desk シリーズ デバイス[3] など、Webex Calling ホットデスキングデバイスはこの戦略の重要な要素です。ホットデスキングデバイスを導入すると、QR コードをスキャンするだけで簡単にパーソナライズできる共用デバイスと共用ワークスペースを利用できるので、個人のワークスペースと機器の費用がいらなくなり、オフィススペースの変革を実現できます。

ハイブリッドワークの未来に向けたシスコのビジョンを体験

Enterprise Connect 2023 では、Webex チームがハイブリッドワークの未来に向けたシスコのビジョンをご紹介します。今からとても楽しみです。Cisco Webex のブース(#1708)にぜひお立ち寄りいただき、Webex Suite、Webex Contact Center、シスコデバイスが、働く場所に関係なく人々をどう結びつけるかご覧ください。Webex Calling の最新イノベーションをいくつかご紹介する予定です。Webex Calling for Microsoft Teams、Webex Calling for Google Chrome、Webex Go、グループ通話管理機能、音声インテリジェンスノイズ除去機能、Desk シリーズ デバイスでのホットデスキングのライブデモなどです。また、その隣の Webex 統合機能スペースにもぜひお立ち寄りください。Dubber 社CallCabinet 社Imagicle 社Zello 社 など、シスコのパートナー企業について詳しい情報をご覧いただけます。

おかげさまで、1,000 万ユーザーに到達しました。ここまで共に歩んでくださったお客様とパートナー様に感謝申し上げます。世界中の皆様の大切な瞬間を支えることができるのは非常に光栄なことです。Enterprise Connect 2023 を大いに楽しんでいただければ幸いです。年内にまだ発表を予定していますので、どうぞご期待ください。

詳細情報:

Enterprise Connect 2023 で発表された Webex の詳しい情報:


[1]Enhanced Survivability は、2023 年度に世界で利用できるようになります。

[2]Webex Go は、現在米国と英国で利用できます。年内にヨーロッパとアジア各国でも利用できるようになります。

[3]Webex Calling ホットデスキングは、現在 Cisco Video Phone 8875 に対応しています。RoomOS デバイス対応の Webex Calling ホットデスキングは、2023 年度第 2 四半期にグローバルで利用できるようになります。

About The Author

Lorrissa Horton
Lorrissa Horton SVP/GM, Chief Product Officer Cisco Collaboration Group Cisco
Lorrissa is SVP/GM and Chief Product Officer for Collaboration software at Cisco.
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