Webex は、米国国家安全保障局の最高評価や、TechVision 社の Sorell Slaymaker 氏をはじめとする業界アナリストが認定する「超安全」ラベルを取得しており、セキュリティ重視のコラボレーション ソリューションという評価を確立しています。ますます複雑化するハイブリッド環境に対応してコラボレーションを保護できる内蔵機能を求めているお客様は、Webex を選んでいます。
たとえば、Webex では細かなロビー制御を使用して、攻撃者が会議や会議コンテンツにアクセスするのを防止できます。また、機密性の高い会議を開く場合は、本人確認を含む正式な検証を受けた暗号技術によるエンドツーエンドの暗号化である「ゼロトラスト」を提供します。
ゼロトラストを使用すると、招待していないゲストが会議や会議コンテンツにアクセスしたり、主催者が会議を録音したりできなくなるため、Webex を通じてデータ侵害や情報漏洩が発生するリスクを大幅に低減できます。ただ、会議に招待したゲストが、モバイルデバイスなどの録音できる機器を使用して会議を録音し、外部に漏らしたらどうなるのでしょうか?
残念ながら、機密性の高い会議が秘密裏に録音されて、報道機関に漏洩されたりソーシャルメディアに投稿されたりする事例は珍しくありません。その多くは、組織のトップにより製品戦略、今後の計画、企業秘密などを内輪向けに語っている場面を録音したものです。このような情報漏洩は、単なる迷惑行為に留まらず、競争優位性、売上、株価に甚大な悪影響を与えかねません。政府機関から情報が漏洩した場合には、国家の安全保障上の問題に発展する可能性もあります。 モバイルデバイスなどの録音できる機器を利用した情報漏洩が発生した場合に、録音した人物を特定し、加害者に責任を負わせる仕組みを整えることは、今後そうした情報漏洩が発生するのを防止し、組織の評判と知的財産を守るための鍵になります。
そこで役立つのが、Webex に間もなく導入される「音声透かし機能」です。このオプションを主催者が有効にすると、人間の耳には聞こえない参加者ごとの一意の識別子を使用して会議がエンコーディングされるので、録音が漏洩した場合に録音した人物を簡単に特定できます。
音声透かしの仕組み
写真や画像に埋め込まれる従来の透かしはよくご存じかと思います。これと同じ概念がデジタルの世界でも利用されており、音声、ビデオ、画像の信号データに隠れたマーカーが埋め込まれています。映画、音楽、画像の場合は、所有権を識別し、真正性を確認し、著作権情報を保護することが目的となっていますが、Webex の場合は、会議の録音が漏洩した場合に録音した人物を特定することが目的です。
Webex の音声透かし機能は簡単に有効にできます。主催者は、会議をスケジュールするときに音声透かしオプションを選択するだけで、人間の耳には聞こえない一意の音声識別子を会議に埋め込むことができます。この音声透かしは、ノイズの挿入、音声圧縮、フィルタリング、ノイズキャンセリングなどが行われても損なわれることはほぼありません。
会議ゲストのエンドポイントごとに一意の音声信号
音声透かしを会議で有効にすると、エンドポイントデバイス(ラップトップ、スマートフォン、会議室のデバイス)ごとに一意の音声識別子が作成されます。この一意の音声識別子には、組織、会議、会議が不正に録音されたときに使用されたエンドポイントに関する情報が含まれています。エンドポイントシステムのソフトウェアは、この識別子を一意の音声信号に変換し、高度な通信コーディング方式を使用して、スピーカーやヘッドセットから再生される会議音声に継続的に埋め込みます。一意の音声識別子は人間の耳には聞こえないようになっていますが、モバイルデバイスなどの録音できる機器でははっきり記録されます。
会議の不正な録音が見つかった場合、コンプライアンス担当者はメディアファイルを Control Hub にアップロードすることで、どの会議、参加者、デバイスで録音されたものかを瞬時に確認できます。アップロードしたファイルが Webex クラウドに保存されることはありません。また、透かし分析機能の使用はセルフサービスなので、Webex に連絡したり、サポートを受けるために会議の録音を誰かに渡したりする必要はありません。Webex のお客様は誰に頼ることもなく漏洩元を突き止めることができます。10 年以内に録音された短時間の素材さえあれば、録音した人物を特定できるのです。
内蔵型防止機能として追加費用なしで利用可能
Webex の音声透かし機能を使用すれば、情報漏洩を発見し、会議が不正に録音されて意図しない人の耳に入るのを防ぎ、組織のブランドとミッションを適切に守ることができます。業界をリードするシスコのセキュリティ機能、管理機能、音声インテリジェンス機能を組み合わせて実現したこの需要の高い機能は追加費用なしでご利用いただけます。シスコは今後も、進化していくハイブリッドの世界でお客様のニーズを常に把握して、お客様のユーザー、コンテンツ、アプリケーション、デバイスを保護する機能を開発し、ユーザーや IT 管理者に質の高いコラボレーション エクスペリエンスを提供してまいります。 Webex の業界をリードするセキュリティ機能の詳細をご覧ください。
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