この 2 年で明らかになったことがあります。大きな環境の変化に耐え、柔軟に適応するための戦略とテクノロジーが、間違いなく必要だということです。2020 年、数千人規模の対面イベントを主催していた B2B 企業の業務は突然停止し、すべてがオンラインに移行しました。現在は、多くの企業が対面とオンラインの間で揺れ動いている状況であり、その結果はそれぞれです。 最近の Forrester 社の調査によれば、マーケティング業界のリーダーのうち 28% が、自社ではオンラインが機能しなかったため、対面に戻る予定であると回答しています。その原因は、オンラインに対する綿密な計画がなく、コンテンツが単調で、出席者とのエンゲージメントが不足していたことでした。また同調査では、67% が、対面イベントの重要なメリットである人脈を広げる機会が、オンライン環境では実現困難であると回答しました。そして 58% が「主要な B2B のマーケティング イベントはすべて、2 年後にはハイブリッドになる」という考えに同意する一方で、実際にハイブリッド形式を試したことがあると答えたのはわずか 17% でした。今こそイベント戦略を見直し、あらゆる参加者が場所や手段を問わずに参加できるように最適化されたイベント体験を実現するために、再考するべきときかもしれません。
この 2 年で学んだことと、変えるべきこと
それを考えるにあたっては、まずオーディエンスを観察することが重要です。オーディエンスの期待は 2 年前と比べてどう変わったでしょうか? 優れたオンライン体験の良いところを対面の体験に活かすことはできるでしょうか?- 単調なオンライン イベント体験は、新しい常識ではなく、むしろ期待外れと見なされるようになるでしょう。ハイブリッド カンファレンスのオンライン部分が、ウェブサイトに基調講演を配信するだけ、というわけにはいきません。オーディエンスはもっと多くを期待しています。日常的にオンラインで行っているのと同じレベルでかかわりたいと考えています。人間的で個人的なつながりを感じながら、自分の思うままに交流したいと望んでいます。
- オンライン イベントにより、私たちはより大規模で多様な、世界中のオーディエンスと交流できるようになりました。そうした人々に継続して対面イベントの経験をもたらすには、人が話す映像を流すだけでは不十分です。リモートでの参加者は、対面の参加者と同じく人脈を広げる機会を通じて、有意義なつながりを作りたいと考えています。
- 急激なイノベーションにより、オンライン イベントに参入したばかりのユーザーでも、注目度も報酬も高く、臨場感のあるイベントを開催しやすくなりました。どうすれば、さまざまなユーザーの中でも特に、従来とはタイプの異なるイベント プランナーが簡単に費用対効果の高い方法でイベントを開催できるようになるでしょうか?
- さらに、参加希望者が個々のニーズに合わせてカスタマイズできるアクセシビリティ機能を提供し、確実に参加してもらうにはどうすればよいのでしょうか?
インクルーシブで臨場感のある参加体験
Webex では、臨場感のあるインクルーシブなハイブリッド ワーク体験やハイブリッド イベント体験を実現するために、対面とオンラインを統合することに取り組んでいます。対面でも、オンラインでも、またはその両方でも、Webex では常にユーザーを中心に考えます。ユーザーにとって自然な方法で、フルに参加できるイベント体験を提供します。これを実現するには、ハイブリッド ワーク向けに開発された最新のイノベーションが役立ちます。 Webex が提供する、エンドツーエンドのハイブリッド型イベント ミーティング テクノロジー スイートは、Webex に Socio が加わったことで世界をリードする製品となりました。このソリューションはあらゆるサイズと種類のイベントに利用でき、複雑な構成のイベントにも対応できます。Webex Meetings は1 対 1 または小規模グループで、全員が同じレベルで参加しながら共同作業をしたい場合に最適です。Webex Webinars は 1 対多の形式で行われるイベントのニーズを満たすように開発されたものです。たとえば全員参加の会議やマーケティング ウェビナーなどに適しています。このようなイベントでは通常、モデレーション、登録、ブランディング、出席者との相互交流をサポートするさまざまな方法が必要になります。Socio は数日間にわたる複数トラックのハイブリッド イベントを開催できるプラットフォームで、チケット発行、ピア ネットワーキング、デジタル イベント ハブのほか、イベント チームが業界のカンファレンス、展示会、社内のセールス サミットなどを開催するのに必要なすべてが備わっています。何ができるのか
初めに、Socio が G2 の 2022 年最優秀ソフトウェア リストでマーケティング製品部門の 20 位にランクインしたことを祝福したいと思います。同カテゴリのイベント管理プラットフォームとしては最高位となりました。
Socio はコア イベント プラットフォームであり、オンライン、対面、またはその両方のイベント形式を簡単に切り替えながら、エンドツーエンドのハイブリッド イベントを管理できます。ブランディングされたイベント ハブの構築とカスタマイズが簡単にできます。機能アイコンをドラッグ アンド ドロップするだけでよく、あるいは必要に応じて新たに作成することもできます。登録、チケット発行、スポンサーシップのオプション、出席者同士が交流できるネットワーキング、コミュニティによって、 簡単に参加して有意義なやり取りができるイベントを開催し、ROI も高めることができます。ダッシュボードのリアルタイム レポートと ROI 測定のメトリックが組み込まれているほか、対面のチェックイン、バッジ発行、デジタル サイネージなど、実際の会場のイベント ソリューションも利用できます。単一のベンダーから提供されるイベントのソフトウェア、ハードウェア、サービスのほか、イベント終了後のフォローアップに利用できるリード トラッキング機能も含め、一括で入手できます。 Socio は誰もが参加しやすいイベントを実現します。Socio を使えば、出席者が自分に合ったアクセシビリティ要件を選択できます。組み込みの視覚調整機能には、コンテンツの拡大縮小、テキスト用拡大鏡、色や向きの変更などの機能が備わっています。 また、自分のプロファイルを特定のニーズに基づいて設定することもできます。たとえば、アクセシビリティのプロファイルでは、視覚障がい、認知障がい、てんかん発作防止、ADHD フレンドリーなどを選択でき、運動機能障がいのあるユーザー向けにキーボード ナビゲーションも備わっています。 主催者とオーディエンスや、オーディエンス同士の交流も、ライブ投票やソーシャル ネットワーキングなどの機能を使えば簡単にできます。たとえば、セルフィー ブースを使えば、自分の携帯電話またはデスクトップで簡単にスナップを自撮りして名前に顔を表示できます。ソーシャル ウォールでは、参加者が自身のイベント体験を撮影した写真を投稿したり、ほかの参加者の投稿に「いいね」やコメントを付けたりできます。Socio ライブ ディスプレイは、実際のイベント会場でもオンラインでも同時に見られるため、出席者が参加形式を問わずにネットワーキングできます。Socio ビデオ ルームは、1 対 1 または小規模グループでミーティングを行うことができる空間で、出席者とパートナーのエンゲージメントを高めることができます。 Socio では Simulive とビデオ ホスティング機能の提供を開始しました。Simulive 機能を使うと、イベント コンテンツを事前に録画し、指定した時間に配信するようスケジュール設定することで、制作上のリスクを軽減できます。Simulive セッションに参加する全出席者は、主催者が事前に録画したコンテンツを同時に視聴することで、コンテンツと完全に同じタイミングでセッションのチャットに参加できます。ライブ配信中や Simulive セッション、またはオンデマンド コンテンツとしてビデオを活用することで、個々のセッションや仮想スポンサー ブース、講演者プロフィールを印象深く、臨場感のある体験にすることができます。Socio のネイティブ ビデオ ホスティング ソリューションでは、ビデオを 1 か所に保存して確実に運用できます。 Simulive の機能について詳しくは、最近のウェビナーをご覧ください。 ROI を向上させ、測定できます。Socio には、イベントに関するデータと分析の比類ない機能が備わっています。データ、収益化、測定機能を使用してイベントの ROI を表示できます。リアルタイム分析により、データを実用的なインサイトに変換できます。イベント後のメトリックを検討すれば、イベントのプログラムを継続的に向上させるのに欠かせないデータが手に入ります。さらに Socio では、複数のスポンサーシップ ツールがあり、バナー広告、スプラッシュ画面、カスタム プロフィール、プッシュ通知、スポンサー ショーケース機能などを使って、スポンサーに対して可視性と測定可能な ROI を提供できます。 Webex Webinars (旧 Webex Events) には、オンライン イベントの管理をシンプル化できる、Socio と同等の機能が多数揃っています。イベントを確実にコントロールでき、出席者との安全かつ大規模なコミュニケーションを可能にする、主催者とプレゼンタの強力なオプションを用意しています。実際、組織の内外を問わず、最大 10 万人が参加できるイベントをスムーズに開催できます。 Webex Webinars を使用すると、出席者の登録プロセスを、カスタム ブランディングのオプションやさまざまなテーマを使用して変更できます。セッションが始まる前に練習セッションを行ったり、ステージのレイアウトをカスタマイズしたりできるほか、イマーシブ シェアを使ってプレゼンタが自分のビデオを共有画面やアプリケーションに重ねて表示し、よりパーソナルで魅力的な体験を作り出すこともできます。モデレーションされた Q&A 、リアルタイムでの投票、ブレイクアウト ルームなどの機能も、オーディエンスの積極的な参加を促すのに役立ちます。 言葉の面でサポートが必要なオーディエンスには、リアルタイム翻訳機能が役立ちます。13 言語から 100 以上の言語への翻訳機能が組み込まれ、参加者は希望の言語を選択するだけで利用できます。同時通訳ソリューションは Webex Meetings と Webex Webinars の標準機能ですが、 IT 部門が有効化する必要があります。Webex の柔軟なソリューションによって、主催者、参加者、通訳者はそれぞれのエクスペリエンスをカスタマイズして、よりイベントに集中できるようになります。チャンネル別に複数の通訳者が参加したり、同時通訳 (直接通訳とリレー通訳) や双方向通訳にも対応しています。 オーディエンスに資料を配付したい場合に、Webex Webinars でコンテンツまたはファイルを共有できるようになりました。主催者は簡単に資料 (pptx、pdf、.doc など) をアップロードして、出席者に ダウンロードしてもらうことができます。 トレーニング資料を共有して出席者が自分のペースで見直せるようにしたり、ウェビナー参加者にイベント終了後にまとめを配布したりするのに最適です。 以上は、Webex のミーティングとイベントのソリューションにおける最新のイノベーションのごく一部です。 Webex のイベント ソリューションについて詳しくは、https://www.webex.com/products/event-management.html をご覧ください。最新の Socio のケーススタディと Webex Webinars のケーススタディはこちらをご覧ください。また、統合を通じて Webex の電話、ミーティング、メッセージ ソリューションをハイブリッド ワーク向けに進化させようと取り組んでいます。その一例が Webex Meetings と Hubspot の統合です。この強力な統合について詳しくは、Scott Edwards の新しいブログをご覧ください。 一般提供中の最新のイノベーションについては、Webex ブログの新しい記事でもチェックしていただけます。その他の記事 従業員のウェルビーイングを最優先する Webex の新しいインサイト機能、Connections の紹介 ハイブリッド環境における業務の質とカスタマー エクスペリエンスの向上