サステナビリティとは、もはや単なる流行語や検討事項などではなく、ビジネス上の必須課題となっています。もちろん政治が必ずしも科学のエビデンスに基づいているとは限りませんが、それは同時に、サステナビリティの分野で企業が先導してより大きな役割を果たせる機会だとも言えます。環境分野で責任を果たすことで、地球の保護に貢献できるだけでなく、雇用を創出し、経済成長を刺激し、競争力を高め、ひいては収益にも貢献するという認識が各組織や CEO の間で広がりつつあります。つまり地球にとってプラスになることは、ビジネスにもプラスになるのです。炭素排出量の持続可能性目標
サステナブルな環境を構築することは、「すべての人にとってインクルーシブな未来を実現する」という、シスコの使命の中核要素です。そこでシスコでは、サステナビリティ目標を達成できるようお客様をサポートする業界初のソリューション、Carbon Emissions Insights(二酸化炭素排出量の分析)ウィジェットを発表しました。2023 年夏から、Webex Control Hub にて提供予定です。
Carbon Emissions Insights ウィジェット:シスコのコラボレーションデバイスによる二酸化炭素排出量について実用的な可視性を提供し、エネルギー消費を減らせるようお客様をサポート
シスコでは、2040 年までに温室効果ガス排出量(GHG)をネットゼロにするという目標を、コラボレーション業界で初めて掲げています。Carbon Emissions Insights ウィジェットを Webex Control Hub 内で提供するのは、その一貫であり、Webex デバイスとその使用量に基づく推定二酸化炭素排出量をお客様に確認していただくことが目的です。
二酸化炭素排出量を追跡するためのノウハウや手段(全体を直感的に確認できるダッシュボードなど)を提供することで、お客様のビジネス活動に伴う環境負荷を簡単に確認し、それを削減するために行動していただけるようサポートします。
主な機能は次のとおりです。
- 米国環境保護庁などの機関によって標準化された公式を使い、Webex デバイスとその使用量に基づく推定炭素排出量を報告。
- これらの推定値を基に、エネルギー消費量を削減するために決めるべき事柄や取るべき方法を通知。
- Webex のオフィスアワー機能などを有効にして、営業時間外はデバイスをスタンドバイ状態にするなど、エネルギー使用量を削減するためのガイドを表示。オフィスアワーとは、常時オンの機能(デジタルサイネージや自動ウェイクアップなど)を一定時間オフにすることができる、Webex Control Hub の新機能です。エネルギー消費量を減らし、画面の寿命を延ばせることが特徴です。
さらに、循環経済の実現にも貢献できるよう、シスコ製品全体のリフレッシュ、リサイクル、および回収プログラムを活用して、コラボレーションデバイスのスイート全体でサステナビリティを向上できるように取り組んでいます。たとえば、材料の消費を減らし、パッケージとユニットのリサイクル性を高められるよう、持続可能なデザインを採り入れています。なかでもエネルギー効率は最優先事項です。そのため、エネルギー消費が少なく、スマートな電力モードを備えたデバイスをお届けできるよう注力しています。
ヨーロッパの Webex クラウドデータセンターは 100% 再生可能エネルギーで稼働しています。これは、二酸化炭素排出量を削減し、持続可能な未来を実現するための取り組みにおける重要なステップです。
もちろんシスコでは、データのセキュリティとプライバシーも重視しています。プライバシーは基本的人権であると考えており、お客様にとって価値のあるセキュリティとプライバシーのオプションを提供できるよう取り組んでいます。そのため、フランクフルトとアムステルダムのデータセンターでは完全なデータレジデンシーを実現しており、管理者の方々には、Webex Control Hub 管理ダッシュボードにて組織のデータを保存する場所を選択していただけます。
これらは、環境に貢献し、お客様のデータを安全に保つというシスコにおける取り組みのほんの一例です。詳しくは、Cisco Live Amsterdam の『Webex and Hybrid Workspaces in the World of Solutions(ソリューションの世界における Webex とハイブリッドワークスペース)』をご覧ください。
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