Nomadic E911 とダイナミック ロケーションのサポート | シスコがお客様の 911 関連の法的要件へのコンプライアンスを確保する方法
私たちがこの約 1 年半で得られた教訓の 1 つは、予期しない出来事によって私たちの生活はいつでも完全に崩壊しうるということです。今回の世界的な出来事により、私たちは仕事、社会生活、家庭生活を同時に大規模にシフトさせることを余儀なくされました。その中でも進化を遂げ、場所を問わずに働くことが可能になった今、大切なのは、確実な通信手段を確保してあらゆる事態に備えることです。Webex では、今日のハイブリッドの世界のために構築された、柔軟性と信頼性に優れた高品質のクラウド通話ソリューションを提供しています。 緊急な状況下でお客様が確実に保護され、場所を問わずに働けることを保証できるように、私たちは緊急時通信に関連する法規制の最新情報を常に入手しています。米国では、連邦政府によって制定された緊急通話処理に関する連邦法の最終フェーズの施行が近づいています。この法律は、2022 年 1 月 6 日に発効される予定です。この法律の目的の 1 つは、キャンパスおよび遠隔地で勤務する従業員のいる企業向けに設置された Multi-line Telephone System (MLTS) から 911 に発信するすべての人を保護することです。
911 緊急通話に関する法律の変更点
昨年施行された Kari’s Law では、911 がダイアルされた場合に、発信者に「9」といった番号を最初にダイアルすることを要求せずに、この通話を正しい緊急応答機関 (PSAP) に転送することが義務付けられました。また、誰かがその内容を見たり聞いたりできる場所 (警察施設など) に通知を送信することも義務付けられています。いくつか例外もありますが、一般にこの通知には、911 コール (警察への緊急電話) が発信されたことを示す警告、有効なコールバック番号の表示、PSAP と共有される発信者の居場所に関する情報を含める必要があります。さらに、
RAY BAUM’S Act のフェーズ 1 により、MLTS は、オンプレミス デバイスおよび固定デバイスのディスパッチ可能な場所を地域の PSAP に通知することが義務付けられました。Webex Calling と Unified Communications Manager (UCM) Cloud は、すでにこれらの要件に対するサポートを提供しています。
2022 年 1 月 6 日に施行される RAY BAUM’S Act のフェーズ 2 では、すべての 911 コールとともに、非固定およびオフプレミス デバイスのディスパッチ可能な場所を適切な PSAP に伝達することが義務付けられます。ディスパッチ可能な場所には、発信者の住所のほか、部屋番号、アパートなど、発信者の居場所の特定に必要な追加情報が含まれます。 ご想像のとおり、ハイブリッド ワークが日常になった世界では、緊急通話をかける必要があるときに従業員がどこにいるかを把握することは容易ではありません。Webex Calling および Unified Communications Manager (UCM) Cloud は、お客様の組織がこうした最新の法規制に対応できるように、Nomadic E911 とダイナミック ロケーションのサポートを提供しています。
Webex App によるこの変更のサポート
Webex は、Nomadic E911 サービスを通じて、Webex App または IP フォンなどのデバイスを使用している従業員が緊急通話をかけたときに、正確な位置情報を緊急サービス機関に通知しますので、サービス機関は迅速に位置に固有の応答を返すことができます。 キャンパスでは、Webex App およびデバイスにより、システム管理者が設定したネットワーク トポロジーに基づいて位置情報が提供されます。ワイヤレス アクセス ポイントの BSSID、デバイス物理 (MAC) アドレス、IP サブセットなどの接続のネットワーク ID が検出され、管理者によって構成されたマッピングを使用してユーザーの場所が正確に特定されます。 最近は、多くの従業員が自宅、お気に入りのカフェ、地域の図書館などからリモート ワークを行っています。Webex App は、こうした従業員に現在の住所の入力を要求して検証し、緊急時通話の発生時にこの情報を使用します。Webex はこの情報を保管しておき、このユーザーが次回同じ場所で勤務するときは、自動的に既知の場所としてこの場所を検出します。 携帯電話からの緊急通話は、Webex によって転送されるのではなく、ワイヤレス キャリアのネットワーク サービスを使用して場所が特定されて PSAP に転送されます。 Kari’s Law の通知要件に対するコンプライアンスについては、お客様のシステム管理者が指定施設の情報を構成できるため、緊急通話が発生したときに、メールまたは SMS で関係者に警告を送信できます。 現在 Nomadic E911 は、米国を拠点とするすべてのユーザーの既存の Webex Calling (マルチテナントおよび専用インスタンス) および UCM Cloud サブスクリプションに含まれています。シスコは、RedSky Horizon Mobility ソリューションを活用することでこの機能を提供しています。RedSky (現在は Everbridge の子会社) は、2015 年からシスコの戦略的テクノロジー パートナーとなっており、シスコのお客様に E911 サポートを提供しています。プレス リリースは
こちらからご覧いただけます。 Nomadic E911 サービスは、Cisco Calling Plans、Cloud Connected PSTN (CCPP)、ローカル PSTN ゲートウェイなどの PSTN パートナーを問わず、米国のユーザーが利用できます。ユーザーに Nomadic E911 を設定している場合は、シスコが緊急通話を RedSky に直接転送し、RedSky によって適切な PSAP に即座に確実に転送されます。
911 通話の法的要件に対応する準備は整っていますか?
RAY BAUM’S Act の詳細については、
こちら から 911.gov サイトにアクセスしてご確認ください。緊急時通話の要件を入念に確認し、Webex Calling 環境に Nomadic E911 を設定することをお勧めします。この重要な機能の展開のサポートが必要な場合には、パートナーおよびシスコ アカウント マネージャーにご相談ください。 Nomadic E911 の詳細については、次のリソースをご確認ください。 Webex Calling 用 RedSky 緊急 911サービス [
ヘルプ リンク] Nomadic E911 [
FAQ]
詳細情報 ハイブリッド勤務向けに構築された次世代のビジネス通話 職場の安全性を強化する: UCM により Kari’s Law と RAY BAUM’S Act を遵守できる仕組み Webex の新機能: 2021 年 10 月