160 億分もの長さの気になるノイズを除去

気になる背景ノイズがなければ会話に集中できる

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐために、昨年から世界中で対面でのやり取りが避けられるようになり、多くの人が在宅勤務に移行しています。教育、医療、テクノロジ関連企業や、世界保健機関（WHO）を含む、連邦政府、州政府、地方自治体などの機関でも、コミュニケーション、共同作業、教育などがリモートで行われるようになりました。私たちは、その場しのぎのホームオフィスで働き、自宅で学習するようになりましたが、非常に快適で静かな環境を手に入れられたわけではありません。周囲から聞こえる芝刈り機や自動車の騒音、犬の鳴き声、子供たちの声といったあらゆるノイズが、仕事中のエクスペリエンスや集中力を妨げています。ヘッドセットがなくても電話ができる恵まれた環境を持つ人も少なくありませんが、そういう人たちでさえ室内の騒音対策に取り組むことになったのです。そのような状況を考えると、背景ノイズに関する音声処理技術の分野が非常に注目を集めているのも不思議ではありません。この 1 年くらいで、普及しているどのコミュニケーション用アプリや会議用アプリでも、そうした機能がオプションで提供されるようになりました。それを利用すれば、自宅などの騒々しい環境で仕事する際に、専門性の高い音声技術のメリットを享受できます。

160 億分もの長さの背景ノイズを除去

Cisco Webex では、2020 年 9 月の BabbleLabs 社買収後、ディープラーニングベースの背景ノイズ除去機能を最初に展開しました。これには、クリアな音質で世界をリードするキャプチャ音声処理技術が採用されています。この Webex 音声インテリジェンス機能は、当初オプションで提供されていましたが、利用頻度が高いことがわかったため、今では、ノートパソコンとスマートフォン向け Cisco Webex アプリの全バージョン（3 月にリリースされたバージョン 41.3 以降）でデフォルト設定になっています。その後も多くの人にメリットをもたらしています。この機能のリリース以降、160 億分のユーザー音声で生じた背景ノイズが除去されたのです。その長さは、約 29,000 年分のノイズに相当します。こうした成果を得られたことは、特に BabbleLabs チーム（現 Cisco Webex 音声インテリジェンスチーム）にとって画期的な出来事となりました。私たちは、スタートアップ企業として開発に着手し、何百万人ものユーザーにこの技術を利用してもらいたいと願っていましたが、自分たちの目標をこれほど早く達成できるとは想像もしませんでした。総力を結集できる Cisco Webex のチームワークは本当に素晴らしいと感じています。音声インテリジェンスを備えた Cisco Webex によって、世界中にいる何百万人ものユーザーが、会議と仕事を自宅で行うときのエクスペリエンスを向上させました。この機能は Webex コミュニティユーザーの間でも、その月の注目すべき機能として取り上げられています。ユーザーが残した、背景ノイズ除去機能への素晴らしいコメントや楽しいコメントをこのリンクからご覧ください。 Sahana さん（@proactive.co.in）の投稿には共感しました。私もテクノロジに携わり、バーチャル環境で学んでいる子供を持つ母親だからです。

今後も続く機能向上

機能向上の取り組みは始まったばかりです。 Webex 音声インテリジェンス（背景ノイズ除去）が好評を博し、効果をもたらしたことで、私たちはさらに投資して、精度、効率性、機能を大幅に高めようとしています。これによって、音声エクスペリエンスを調整し、あらゆるノイズ、音声、コラボレーションエクスペリエンスに対応できます。ノイズ除去技術の集大成とともに新時代の幕開けをご報告できることを楽しみにしています。