インテリジェント、インクルーシブ、スムーズな未来のワークプレイスを創造する

On By Snorre Kjesbu1 Min Read

今、新たな期待や無限の可能性を原動力に、世界が変化していくペースはこれまで以上に速くなっています。シスコは、これをワークプレイスの可能性を再定義する機会ととらえています。私たちは、現在だけでなく未来を見据えたインテリジェントかつレジリエントな人間中心のソリューションで、未来の働き方を形作っています。

ワークプレイス向けの最新情報:インテリジェントかつレジリエントな顧客中心のソリューション

Cisco Live US では、人々の働き方、つながり方、コラボレーション方法を再定義する主な 3 つの進化について発表しました。

  1. 働き方に合わせて設計されたワークプレイス インテリジェンス:AI を活用したカメラからゼロタッチのプロビジョニングまで、ワークプレイスをスマートかつシンプルにします
  2. お客様の多様なニーズに対応する AI イノベーションとレジリエンス:クラウド、オンプレミス、ハイブリッドのいずれでも実現可能です。
  3. IT 管理向けの一元的な管理性とインサイト:IT チームが運用をシンプルにしてパフォーマンスを最適化するためのツールを提供します。

これらのイノベーションが、どのようにワークプレイスを変革し、チームを支援するかをご紹介します。

働き方に合わせて設計されたワークプレイス インテリジェンス

優れた会議スペースというのは、調和のとれたオーケストラに似ています。カメラ、
マイク、スピーカー、ソフトウェアなどの各テクノロジーが精密に連携し、スムーズな体験を生み出します。カメラは目となり、マイクは耳となり、コーデックは脳となり、見事に調和しながら音声と映像をもれなく捉えます。このシンフォニーの指揮者は、シスコの新しい Room Vision PTZ(Pan-Tilt-Zoom)カメラです。高度な AI を活用して、オーケストレーションを実現します。

このカメラは、あらゆる規模のワークスペースに適合するように設計されており、優れた画質と精細さにより、映画のようなビデオ会議の臨場感をさらに向上させます。発表者のスムーズなトラッキング、発言者のフレーミング、変化する室内環境に合わせた調整など、いずれも他に例を見ない画質と精細さを実現します。カメラ搭載 AI や機械式のパン、チルト機能、高度な光学ズームの利点を集約した Room Vision PTZ により、パンやクロップをデジタルで行う必要性が低減され、すべてのハイブリッド会議でクリアかつ自然な体験を実現します。ケーブル 1 本で接続可能な Power over Ethernet(PoE)対応のシンプルな導入と、堅牢なクラウドベースの管理により、IT ワークフローが簡素化されるだけでなく、あらゆる規模のスペースにおけるコラボレーションがレベルアップします。

Room Vision PTZ は、距離という障壁をなくし、あらゆる場所で公平なコラボレーションを可能にするという私たちのビジョン「Distance Zero」を実現する最新のイノベーションです。

「Distance Zero」を広めるには、会議室に導入するテクノロジーが簡素化されている必要があります。これを可能にするのが「One Click to Distance Zero」(ワンクリックで距離感ゼロ)のアプローチです。

オーケストラが演奏前に楽器の調律を行うように、導入をシンプルにすることでテクノロジーが真の価値を発揮するための準備が整います。電源、ビデオ、カメラの制御を 1 本のイーサネットケーブルにまとめることで、セットアップの手間が大幅に軽減され、どこにいてもチーム間の距離がゼロになります。従来は AV の専門知識と何時間ものトラブルシューティングを必要とした作業が、シンプルなプラグアンドプレイによって数分で終わります。ケーブル 1 本での合理的なセットアップは、設置コストの削減になるだけでなく、小さなハドルルームから大きな役員会議室まで、さまざまな会議室に拡張できます。

新しいゼロタッチのデバイスプロビジョニングでは、Control Hub でデバイスの事前設定とプロビジョニングを行えるため、導入プロセス全体を合理化できます。メリットは時間短縮だけではありません。IT チームは、組織に対するサポート以外にも、戦略的価値を提供できるようになります。

有意義な会議は入念な準備から始まります。そこで役立つのが、新しい AI Assistant Meeting Scheduler です。Meeting Scheduler がタイムゾーンやカレンダーの予定を考慮してスケジューリングを調整するため、チームは重要な業務に集中できます。AI Assistant Meeting Scheduler は、複雑なスケジュールを把握し、複数のタイムゾーン間で調整を行い、個々の要望に対応します。こうした手間のかかるタスクを自動化することで、貴重な時間とリソースを解放し、チームが戦略上の優先事項、クリエイティブなブレインストーミング、重要な意思決定に集中できるようにします。これは単なるスケジューリングツールではなく、生産性の向上、コラボレーションの強化、ひいてはビジネス成果の拡大をもたらすための手段となります。

これらのインテリジェントなスペースを利用できるようになった後、必要とされるのが日々の生産性を高めるツールです。シスコでは、一元化した効率的なワークフローを構築できるよう、AgentForceJira ななどのソリューションを Webex Suite に統合しています。カスタマーサービス担当者は、即座に AgentForce で Webex の会議を開始して顧客の質問にリアルタイムで回答したり、アプリ内で Jira チケットを作成するように AI Assistant に依頼することができます。さらに、Webex Calling Customer Assist は、Webex の組み込みの AI ツールを使用して受付スタッフやマネージャが効率的にサービスを提供できるよう支援します。新しい Text Queues により、顧客コミュニケーションの利便性向上が期待できます。また、高度なスーパーバイザツールや分析ツールにより、パフォーマンスを監視し、卓越した顧客満足度を維持できるようチームを支援します。  スケジューリングやコールルーティングなどの日常業務を自動化する AI Receptionist for Webex Calling とのシームレスな連携により、従業員はより価値の高い顧客対応に集中できるようになります。非効率性を排除して、シームレスなコラボレーションやスマートな顧客対応を実現することで、より良い成果をもたらします。

お客様の多様なニーズに対応する AI イノベーションとレジリエンス

Webex は、組織によってニーズはさまざまであることを理解しており、組織がプロセス移行のどの段階にいてもサポートすることをお約束します。クラウド、ハイブリッド、オンプレミスの各環境向けに柔軟性の高いソリューションを提供することで、組織の進化に合わせて適応するワークプレイスを構築して成功できるようにお手伝いします。スムーズな接続、高度な AI 機能、堅牢なオンプレミス機能をはじめ、Contact Center Enterprise のお客様がどのような要件を抱えていても、企業の生産性、安全性、事業継続性を維持するべく取り組んでいます。

これらのニーズに応えるため、Webex は高度な AI 機能をオンプレミス会議で活用できるようにしました。これにより、企業は機密データをリスクにさらすことなく、最先端のツールを安全に導入できます。背景雑音の抑制や仮想背景のぼかしなどの機能を使用すると、気が散らないパーソナライズされた体験を得られるため、ユーザーは高い集中力と生産性を維持できます。このすべてを、データをオンプレミスで安全に保ちながら実現できます。

機密性の高い環境で事業を行う組織のセキュリティに関しては、オンプレミス会議セキュリティも導入します。制御性が強化され、暗号化キー、ローカル録画、プライベート/社内会議オプションなどの機能が提供されるため、機密性の高い会話内容をさらに強力に保護できます。

柔軟性とレジリエンスは、コンプライアンスをはるかに超えています。ミッションクリティカルな環境では、ダウンタイムはあってはなりません。そこで、障害発生や事業停止などの緊急時でも持続性を確保するためのソリューションとして、クラウドの Meetings と Calling のサイトサバイバビリティ機能を開発しました。サイトサバイバビリティにより、一時的にクラウドにアクセスできなくなっても、シームレスに会議を継続できます。その目的は機能性を維持することだけではありません。安心感を得られるほか、重要な業務が中断することを回避できます。

IT 管理向けの一元的な管理性とインサイト

ご存じのとおり、シームレスな従業員体験の裏には、それを支えるために絶え間なく努力する IT チームの存在があります。IT チームは現在のワークプレイスにおける名もなきヒーローです。シスコは、IT チームが組織をエンドツーエンドで管理および監視するためのツールを提供しています。

シスコでは、Control Hub 内で AI を管理する新しい方法を提供します。組織は AI ワークフローをカスタマイズして、Jira や Salesforce などの既存システムに統合したり、適切に使用されるようガードレールを設定したりできるようになります。これにより、サービスリクエスト プロセスの迅速なイノベーションと適応が可能になり、新しい効率的なワークフローの開発につながります。あるお客様は、これを活用してサービスリクエストを処理するためのまったく新しいワークフローを生み出しました。「まるで自由自在に操れるイノベーションラボのようだ」とそのお客様は言います。

また、Control Hub の AI ダッシュボードでは、IT 管理者は AI 導入状況のモニタリング、トレンドの追跡、メトリックの分析を単一画面で行えます。IT チームがこうした詳細な情報を確認できることで、パフォーマンスを最適化できるだけでなく、投資の価値も実証できます。さらに、Control Hub には AI を活用したレポート機能があり、管理者はトラブルシューティング ダッシュボードにアクセスすることなく、AI Assistant とやりとりして簡単に実用的なインサイトを含むレポートを作成したり、自然言語で質問して明確な回答を得たりすることができます。

これらの AI による機能強化により、生産性が向上して詳細なインサイトを得られる一方で、Control Hub ではロールベース アクセス コントロール(RBAC)管理機能によってセキュリティと柔軟性も優先しています。新しい Custom Role Builder 機能では、ライセンスの管理、分析へのアクセス、機能の設定など、組織固有のニーズに合わせたロールを管理者が作成できます。この更新により、適切なユーザーに適切なアクセスレベルを付与し、安全かつ効率的に権限を委任できるようになります。

さらに、シスコはポートフォリオ全体でお客様が可視性と制御性を高め、管理をシンプルにしてより良い成果を得られるようにします。Webex Calling と Meraki の統合は、コミュニケーションとネットワーキングを一元化して Control Hub での IT 管理をシンプルにします。フルパスを明確に可視化する統合型の障害対応により、IT チームは Webex Calling に関する問題を即座に特定して解決できるようになります。この重要な機能を活用すれば信頼性の高いパフォーマンスを確立できるので、ユーザーが求めるシームレスな体験を自信を持って提供できます。また、管理者は Catalyst Center で新しい C9350 Smart Switch と Cisco Desk Phone 9800 シリーズ に組み込まれたスマートパワーテクノロジーを利用して、ネットワーキングデバイスとコラボレーションデバイスのエネルギー管理を一元化できるようになります。これにより、ポリシーの一元化、よりサステナブルな電源管理、診断の強化、トラブルシューティングの改善を実現できます。

未来の働き方が今ここに

Cisco Live で発表したイノベーションを振り返ってみると、1 つの明白な事実に気付きます。それは、現代の仕事は、かつてないほど複雑化しているということです。それでも、適切なパートナーがいれば、自信を持ってこの複雑さに対応できるでしょう。それが、シスコがお客様やパートナーと日々協力して構築している未来です。

ご紹介した製品や機能の多くは現在開発段階にあります。開発やイノベーションの進捗に応じて、完成後に提供開始となります。リリース時期は変更される場合があります。 .

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About The Author

Snorre Kjesbu
Snorre Kjesbu Snorre Kjesbu Senior Vice President & General Manager of Collaboration, Employee Experience Cisco
Snorre Kjesbu is Senior Vice President & General Manager of Collaboration, Employee Experience at Cisco.
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