4 月は「Stress Awareness Month(ストレス啓発月間)」、つまり従業員のウェルビーイング(心身と社会的な健康)と生産性にストレスが与えるマイナスの影響を認識する期間です。このストレスの問題に対処するには、従業員の身体の健康だけでなくウェルビーイングも優先して考えることが必要です。
従業員のやる気や貢献意欲が高まると、ストレスや常習的な欠勤、離職、事故などが減って、顧客ロイヤルティの向上につながります。新しいハイブリッドワーク環境では、コミュニケーションや生産性、モチベーションの保ち方、ストレス管理、仕事とプライベートの切り分けに関して新たな課題が生じています。これらの課題に対応するには、人間性を優先する職場文化が不可欠です。人の気持ちを考慮し、共感という基盤の上に構築されたテクノロジーを利用することで、バーチャルな環境において人と人がつながりやすくなり、ストレス解消やリモート疲れの対策にも役立ちます。
新しいハイブリッドワーク環境での課題に対処し、従業員のウェルビーイングを向上させるうえで、テクノロジーは重要な役目を担っています。たとえばThrive Global とシスコとの間のパートナーシップにおいては、Thrive Reset というアプリを Webex by Cisco と連携させてリモート疲れに対処しています。この画期的なソリューションは、「ストレスをリセットするには 60 ~ 90 秒必要」という研究結果に基づいて 1 分間の休憩を取り入れるというものです。休憩の間に自分の気持ちに向き合って心身をリフレッシュし、溜まったストレスを解消することを目指します。
Webex by Cisco では、他にもビデオインテリジェンス機能を提供しています。その一例がシスコ製品を使用した映画のような会議を体験できるシネマティックミーティング機能で、音声認識や顔認識によって個人を追いかけ、ビューを自動的に切り替えて、発言している人のベストアングルをとらえます。会議室で参加している人は、発言している人にしっかりと注意を向けることができ、ハイブリッドな働き方をしている参加者は、会議室にいないときにでも一体感を感じられるというメリットがあります。ミーティングゾーンは、オープンスペースでグループ会議をする場合に役立つ機能で、参加者は決められた境界線の中に表示されます。周囲にある余計なものは映らないため、どんな場所でも全員が会議に集中できます。
Webex のコラボレーションインサイトはさらに一段進んだ機能で、個人やチーム、組織に、プライベートでカスタマイズされたインサイトを提供します。これらのインサイトで提供されるパターンに基づいて、会議が連続しないように調整したり、会議中 10 分間の休憩を入れたりすることができます。また、参加者の業務時間外に予定されている会議を把握することで、同僚のストレスを減らすことも可能です。企業はこのようなテクノロジーを利用することで、ウェルビーイングを優先させ、イノベーション、勇気、共感、多様性を大切にする職場文化を育むことができます。たとえば Webex のマーケティングチームでは、これらの価値観が実践され、最高のアイデアが生まれるようなインクルーシブで公平かつ健全な環境を作り出しています。
ストレスは従業員のウェルビーイングと生産性に影響を与える重大な問題であるため、従業員の身体の健康だけでなく、ウェルビーイングも優先させる必要があります。新しいハイブリッドワーク環境では新たな課題が生まれていて、人と人とのつながりを大切にする職場文化と、それを後押しするテクノロジーが求められています。
このストレス啓発月間は、職場でのウェルビーイングを向上させること、そして個人と組織の双方にメリットがあるウェルビーイングの文化を育てること、この 2 つを大切にする良い機会です。世界中どこにいても人と人がつながってコラボレーションできるより良い未来のために、ニューノーマルを受け入れ、改めて考えてみましょう。
関連情報: