6月に開催された Cisco Live サンディエゴには 2 万人を超える参加者が集い、詳細な内容をお伝えするセッションやイマーシブなデモのほか、ダイナミックな World of Solutions を通じて、さまざまな最新技術の進歩を体験しました。このイベントの主なハイライトは、勢いを失わずイノベーションを生み出している Webex Calling であり、エンタープライズ コミュニケーションにおけるシスコのリーダーシップも強調しました。
Webex Calling は、190 を超える市場で 1,800 万人以上が利用しており、エンタープライズグレードの信頼性、柔軟性、セキュリティ、AI を活用したイノベーションなどにより、世界中の組織から信頼を得ています。また、99.999% の SLA が示すとおり、ミッションクリティカルなコミュニケーションに必要なパフォーマンスをあらゆる導入モデルで実現しています。
この記事では、Webex Calling の未来を牽引する最新のイノベーションを詳しくご紹介します。

Webex Calling でさらにスマートな顧客対応を実現
私たちは、AI を活用したイノベーションの実現、たとえば、より効果的な顧客対応管理、顧客満足度の向上、業務の最適化などに注力しています。素晴らしい発表のいくつかをご紹介します。
AI Receptionist:常に利用可能な仮想フロントデスク
AI Receptionist for Webex Calling をご紹介します。AI Receptionist は、インテリジェントな仮想アシスタントであり、日常的なフロントデスク業務の効率化を目的としています。着信コールへの応答、予約のスケジュール、ユーザーやキューへの発信者の転送、よくある質問への回答などが可能なため、担当チームが、より複雑で価値の高い顧客エンゲージメントに集中できるようになります。AI Receptionist は、今年後半に Webex Calling のアドオンとして提供予定です。
Webex Calling Customer Assist のイノベーション
Enterprise Connect 2025 で初めて公開した Webex Calling Customer Assist の機能を強化します。具体的には、2026 年上半期にコントロールリリースとして、テキストキューを提供します。これにより、エージェントが Webex アプリケーション内でテキストメッセージを使い、顧客とやり取りできるようになります。つまり、テキストキューは、リンク、アドレス、ミーティングの招待などの共有に最適です。
近日公開予定のその他の Webex Calling Customer Assist 機能:
- AI Assistant for Agents:リアルタイムのサポートとインサイトを実現して、エージェントのパフォーマンスを向上させます。
- コールキューの録音:品質保証とコンプライアンスを強化します。
- クリックツーコール:強力な SDK を利用して、顧客が Web サイトから企業に直接アクセスできます。ログイン、追加のライセンス、認証は必要ありません。高速でシームレス、かつスムーズな操作性を実現します。
Webex Go による安全でコンプライアンスに準拠したモバイル通話
現代のビジネス環境では、モバイルコミュニケーションが不可欠です。Webex Go は、こうしたニーズへの対応を目指すものであり、これによって、セキュリティとコンプライアンスの確保や、プライバシー保護が可能なモバイル通話を実現して、あらゆるワークスタイルをサポートできます。Cisco Live では、Webex Go エクスペリエンスを向上させる重要な機能強化を発表しました。
Webex Go は、Webex Calling Professional ライセンスがあれば追加料金なしで使用できるだけでなく、これまで以上に利用しやすくなりました。また、ワイヤレス接続の柔軟性が増すという利点を得られるうえに、認定モバイル通話プロバイダーが提供する電話番号とサービスの利用も可能です。これらのプロバイダーグループは、AT&T Business、CallTower、Nuwave、Pure IP など、エンタープライズグレードの信頼性の実現で知られ、厳格な審査を受けた信頼できるパートナーからなります。
さらには、グローバルフットプリントが拡大したため、Webex Go は、認定モバイル通話プロバイダーを通じて、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、メキシコでもご利用いただけるようになりました。これによって、米国、英国、フランスでの既存のサービスの提供が補完されました。
ビジネステキストメッセージ向け MMS をサポート
ビジネステキストメッセージは、現在も非常にご要望の多い機能の 1 つであり、Webex Calling は、2026 年の初めに MMS に対応します。これにより、画像や動画といったメディアの送受信が可能になります。また、認定通話プロバイダーが Webex Calling の SMS や MMS をサポートするため、顧客とコミュニケーションする際の柔軟性が高まります。
Microsoft Teams との統合

会議やメッセージングに Microsoft Teams をご利用中の組織では、Cisco Call for Microsoft Teams により、音声通話の機能や品質を維持できます。この統合では、次のような機能強化を行いました。
- AI を活用してボイスメールを文字起こし
- 品質に優れたシームレスな体験を単一アプリケーションで実現
- Cisco Call Bot とサイドバー通知バッジで通知機能を強化
- E911 と連携
- Calling Dock、Webex Calling Customer Assist、Webex アテンダントコンソールへの容易なアクセスを実現
Microsoft Teams 向け Cisco Call を導入すると、エンタープライズグレードのシームレスな通話体験を Teams インターフェイス内で直接実現できます。Webex Calling を基盤とするこの統合では、いつものコラボレーション環境のままで、業界をリードするシスコの通話プラットフォームの信頼性、セキュリティ、高度な機能を活用できます。どの操作も、複雑さが増すことはありません。
オンプレミスでの継続的イノベーション

私たちは、世界中で 3,000 万人を超える Cisco Unified Communications Manager(CUCM)ユーザーを抱えており、オンプレミス導入のサポートとイノベーションに注力しています。今後も効果的なアップデートを通じて、こうした取り組みを進めます。12 ヵ月以内に、CUCM 15 SU3 および SU4 をリリースし、連邦認証の新規取得や、Nutanix および NFVIS ハイパーバイザーのサポートの拡大といった、重要な強化を行います。including new Federal certifications and expanded support for Nutanix and NFVIS hypervisors.
また、PSTN トランキングを導入して、CUCM などのオンプレミスベースのシステムから Webex Calling に容易に接続できるようにします。この新機能があれば、30 社以上の認定通話プロバイダーを通じてクラウド PSTN を利用できるようになり、コストの削減、インフラストラクチャの簡素化、俊敏性の向上に役立ちます。.
こうした取り組みは始まったばかりであり、その他にも発表間近な CUCM のイノベーションがあります。これらは、WebexOne 2025 で公表予定です。どうぞご期待ください。
強力なパートナーシップでハイブリッドワークを強化

強力なエコシステムの構築に関わっていただいた Webex Calling のパートナー様には、大変感謝しています。各社様のおかげで、お客様独自のニーズに沿ってカスタマイズした柔軟で信頼性の高いソリューションを、世界中で提供できています。Webex Calling を通じてさまざまな環境や業界で成果を得るには、こうしたパートナーシップが不可欠です。Cisco Live サンディエゴにご参加いただいた、また、イノベーションの推進と顧客価値の提供において常に重要な役割を果たしてくださっているパートナーの皆様に、心より感謝を申し上げます。
エンタープライズ通話における信頼できるリーダー
シスコは、エンタープライズ通話技術を 25 年以上主導しており、高い信頼を得ています。クラウドとオンプレミスの両環境でイノベーションを常に推進することで、信頼性、復元力、安全性に優れ、新たな AI 技術を活用したミッションクリティカルな通話機能を実現しています。
ぜひ、セールスチームにお問い合わせください。新たな可能性についてご相談いただけます。WebexOne 2025 へのご登録もお勧めします。エンタープライズ通話の分野に、どのような新たな波が生じるかを発見いただけるでしょう。
関連情報