次世代の SDK でモバイル アプリを強化

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Webex Unified Mobile SDK が新登場

マルチプラットフォームのソフトウェア ソリューションを展開する際、特に難しいのはモバイル アプリの導入かもしれません。メッセージやミーティングをモバイル アプリに組み込めば、ユーザー エクスペリエンスはいっそう魅力的なものになり、定着率が向上するのでかなり有効です。 ただし、デバイス間での一貫性も必要です。 Web アプリの場合、デスクトップ ブラウザではうまく機能していても、モバイル デバイスでは使い勝手が劣る場合もあります。 例えばバーチャル授業に出席する学生や、遠隔診療を受診する患者がサードパーティのアプリを利用する場合、タブレットなどのモバイル デバイスを使う人もいれば、ラップトップを使う人もいます。 こうしたケースでは、Web アプリやデスクトップ アプリと同じ操作性を維持できるモバイル アプリを柔軟にプログラムできることがとても重要です。 開発者の方々からは Webex モバイル SDK の柔軟性を高めてほしいという要望が上がっており、Webex チームにもその声がしっかりと届いていました。 そこで今回、Android および iOS 向け SDK をリファクタリングして最新化し、さらに強力で効率的な統合型のモバイル SDK を新たに提供することになりました。 このモバイル SDK には、かつてないペースで新機能を追加できるようになっています。この記事では、目立った新機能をいくつかご紹介していきます。 なお、機能追加のペースがここまで速くなった主な要因は、Unified Mobile SDK が Webex のモバイル アプリと同じコードベースを共有するようになったことにあります。共通の基盤を持ったおかげで、Cisco Webex モバイル アプリにリリースされた新機能は、その後すぐに SDK でも利用できるようになります。

メリットと最新機能

基盤が統一されたことで、組み合わせることができる機能がさらに増えました。 これまでも Webex Messaging と Webex Meetings をサードパーティのアプリに組み込むことができましたが、今回、Cisco Unified Communications Manager (CUCM) の通話機能も組み込めるようになりました。 お客様のオンプレミスの CUCM 導入環境にモバイル アプリを登録すれば、アプリのインターフェースにネイティブでソフトフォン機能を追加できます。 CUCM の通話ワークフローをそのまま処理できるので、電話を掛けたり通話を制御したりするために別のアプリに切り替える必要はなくなります。 これで、Webex クライアントで使える通話機能とまったく同じ機能をアプリでも使えるようになります。エンドユーザーは、インターネット接続中であっても、架電、保留、再開、転送、会議への参加者の追加などを行うことができます。 モバイルでリモート アクセスする場合、VPN がなくても通話可能です。 このほかに新しいモバイル SDK に導入された目玉機能としては、マルチストリーム ビデオのサポートが挙げられます。 アプリで複数のビデオ ストリームを個別に表示できるようになりました。開発者は、参加者のウィンドウの表示を柔軟に調整し、モバイル デバイスの小さな画面でも見やすくなるように最適化できます。 従来の複合画面では、1 人の発言者のビデオが大きく表示され、その他の参加者のビデオは上部に重ねて表示されていました。今回の SDK では、参加者の表示サイズをカスタマイズできる新しいマルチストリーミング画面も選択でき、望み通りのモバイル インターフェースとなるよう調整できます。 例えば、教師などメインの発言者のビデオを常に一番大きく表示する一方で、その他の参加者のビデオ ウィンドウは教育コンテンツの周りに小さく表示するといったことが可能です。 新しい Webex モバイル SDK では、ミーティング前後のやり取りに関係して、メッセージ機能も改善しました。インフラストラクチャの堅牢性と速度が向上しています。 全体的なパフォーマンスの強化に加え、ユーザーが SDK で開発したアプリ内でメッセージ編集できるようにする機能も追加されています。 新しい Unified Mobile SDK は、Webex を搭載したアプリのエンドユーザーだけにメリットをもたらすわけではありません。開発者も、最新版のツールキットを開発に使えるようになります。 これ以外にも、特筆すべき機能強化が 2 つあります。 1 つは、SQLite がバンドルされ、自動のデータ キャッシュが可能となったことです。 大量のデータをさまざまな方式で並べ替える必要があるアプリに特に有効な機能です。多くの場合、同じ処理を手作業でコーディングするより、SQLite のキャッシュにデータをロードする方が簡単です。 もう 1 つは、iOS の開発言語 Swift への対応に続き、Android の開発言語 Kotlin に対応したことです。Kotlin を使えばコードの行数を減らすことができるほか、さまざまな手法を合理化できるので、開発を効率よく進められます。

マルチストリーミングを使った遠隔医療アプリ

Webex API と SDK を活用した 2 人の開発者の事例をご覧ください。

すぐに始めるには

Webex Unified Mobile SDK を使い始める場合、まずは Webex for Developers ポータルの利用をお勧めします。モバイル ビジネス アプリに Webex を簡単に組み込む方法が分かります。 利便性を高める目的で、オープンソースのアプリを作成しました。検証したり、開発のヒントを得たりするため、あるいはテンプレートとしても利用できます。 旧バージョンの SDK で Webex を搭載したモバイル アプリを開発したことのある方には、便利な移行ガイドをご用意しています。開発済みのアプリを新しい SDK にスムーズに移行できます。 シスコはいつでも開発者の皆様をサポートし、ご意見をお待ちしています。 ご質問やご感想、問題点がございましたら、ぜひお問い合わせください。シスコの専門家が対応いたします。

Webex チームが主催するライブ デモ セッションにご参加ください。実際の動作をご確認いただけます。

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