Cisco Live 2026:AI、ハイブリッド環境への柔軟な対応、そしてレジリエンスを備えた Cisco Calling の新たな進化

On By Amey Parandekar2 Min Read

Cisco Live Las Vegas 2026 では、数千人の参加者を迎え、数百におよぶ技術セッションやビジネスセッション、基調講演、ライブデモを実施しました。お客様やパートナーの皆様と交流し、コラボレーションの未来を切り拓く最新のイノベーションを紹介できる貴重な機会となりました。特に、最新の AI 活用イノベーション、新たな Webex Calling に関する発表、そしてハイブリッド導入向けの選択肢拡大を含む Cisco Calling の最新の進展を紹介できたことを大変うれしく思います。

Webex Calling が新たな高みへ

Webex Calling は次々と新しいマイルストーンに到達しています。現在、当社は世界 200 以上の市場において 1,800 万人を超えるユーザーを支えています。当社のお客様には、Brink’s, Inc.HD SupplySutherland Global をはじめ、ミッションクリティカルな業務において Webex を活用して大規模かつ安全で信頼性の高いコミュニケーションを実現している組織が数多く含まれています。

AI が支える Calling の進化

お客様は、コミュニケーションをよりスマートに、より迅速に、そしてより生産的にする AI イノベーションの実現に Webex Calling を活用しています。Cisco Live では、すべての通話からより多くの価値を得られるようお客様を支援する最新のイノベーションをご紹介しました。

AI Receptionist for Webex Calling

現在一般提供中の AI Receptionist for Webex Calling では、24 時間 365 日稼働するバーチャルフロントデスクを導入でき、電話応対、一般的な問い合わせへの回答、通話ルーティング、リード情報の取得、予約スケジュール管理などを自動化できます。日常的な対応を自動化することで、チームは成果を高める重要な会話により多くの時間を集中できるようになります。

AI Agents for Collaboration:あらゆるワークフローに対応するカスタムエージェント

Cisco Live 2026 において、AI による日々の働き方の変革をさらに推し進める AI Agents for Collaboration をご紹介しました。これらのカスタム マルチモーダル エージェントは、Webex Contact Center の中核となるオーケストレーション技術を幅広い企業やチーム、ユーザーに展開し、音声、映像、デジタルチャネルにまたがるワークフローの自動化を可能にします。

AI Agents for Collaboration は AI Agent Studio で作成および設定でき、シンプルな会話ベースの操作環境を提供し、企業、チーム、個人ユーザーがそれぞれの業務スタイルに適したエージェントを簡単に構築できます。これらのエージェントは事実上あらゆる用途に合わせてカスタマイズでき、意図の理解、情報収集、業務システムとの接続、業務ルールの適用、そして複数工程から成るプロセス全体の自動化を実現します。

さらに、AI Receptionist のような事前構成済みエージェントを補完する存在としても活用できます。AI Receptionist は企業による迅速な電話応対や発信者の振り分け、定型的な問い合わせへの対応を支援しますが、カスタムエージェントは各組織固有のワークフローにまで自動化を拡張し、会話を実際の業務完了へとつなげます。

AI Agents for Collaboration は 2026 年後半に提供開始予定です。

シスコでは、AI Receptionist と AI Agents for Collaboration がビジネスコミュニケーションに AI による自動化をどのように導入しているのかをご紹介するウェビナーも実施しています。

Cisco AI Assistant for Webex Calling

今年初め、私たちは AI Assistant for Webex Calling の提供を開始し、あらゆる会話にインテリジェンスを拡張しました。AI Assistant は、通話前に必要な背景情報を把握し、通話中は会話に集中し、通話後の対応を確実に進められるよう支援します。主な機能は次のとおりです。

  • Ask AI Assistant:十分な準備と情報把握を実現します。自分の言葉で質問することで、通話前の準備、メッセージや対応事項の確認、さらに Copilot、Glean、Amazon Q との統合によるワークロード横断検索を行えます。
  • Microsoft Copilot Integration:AI Assistant は SharePoint、OneDrive、Copilot などの Microsoft ファイルやサービスから直接情報を取得し、より詳細で有益な回答を提供できます。
  • ライブ通話の要約:通話の内容、要約、対応事項をリアルタイムで自動作成します。
  • 要約の共有:会話の背景情報を共有することで、次の担当者が応答前に状況を把握でき、スムーズな引き継ぎを実現します。
  • 通話後の要約:主要な情報と通話要約を Webex アプリの通話履歴で確認できるため、メモを取る手間を削減できます。
  • ワークフローの自動化:Meeting Scheduler、Jira、Salesforce などの Webex Suite 生産性エージェントを活用し、Webex アプリを離れることなくこれらのシステム上で必要な操作を完了できます。
  • 発信者インテント(7 月提供予定):これまでの対応履歴をもとに、発信者の想定される問い合わせ理由を要約して表示します。

AI Assistant for Webex Calling は、世界中のお客様向けに一般提供が開始されました。

Translator Agent

Translator Agent for Webex Calling は 2026 年第 3 四半期に一般提供開始予定となっています。Translator Agent はリアルタイム音声翻訳を実現し、従業員が異なる言語を話す同僚や顧客と円滑にやり取りできる環境を提供します。これによりグローバルなコラボレーションが拡大するとともに、言語ごとの専任人員の必要性を軽減し、組織は既存の高度なトレーニングを受けたチームで、より幅広い顧客基盤をサポートできるようになります。

現場担当者向けの AI 活用型カスタマーアシスタンス

シスコの AI イノベーションは、支店や小売店、診療所、地域拠点など、フルスケールのコンタクトセンターまでは必要ないが対応件数の多い環境向けにも Webex Calling Customer Assist と連携して機能します。Customer Assist は、担当者と管理者向けの機能を Webex アプリ内に提供し、チームによる顧客対応のスピード、一貫性、可視性を向上させます。

テキストキューをはじめとする機能を追加することで、Customer Assist の強化を進めており、企業は顧客対応をより迅速に行えるデジタルチャネルを活用できます。さらに今年後半には、Suggested Responses、Call Sentiment、Topic Analytics などの新しい AI 機能を提供開始する予定です。これらの機能は Premium AI ライセンスを通じて提供され、2026 年第 3 四半期に一般提供開始予定です。

世界各地の組織に Calling サービスを展開

シスコは、データの可視性と管理が極めて重要なミッションクリティカルな組織や厳格な規制下にある組織を含むグローバルな顧客基盤に対し、エンタープライズ向け Calling と AI イノベーションを提供しています。

データの所在を厳密に管理する必要があるお客様のために、シスコは世界各地での提供基盤を拡充し続けています。Webex Calling はまもなく、日本および英国での通話データレジデンシーに対応し、既存の米国、カナダ、欧州連合、オーストラリア、サウジアラビア、インドに加えて利用可能となります。これにより組織は、一貫したグローバル体験を維持しながら、地域ごとのデータ要件に柔軟に対応できるようになります。

また、米国連邦機関とその関連組織への対応を強化するため、FedRAMP オファリングの拡充を進めています。AT&T および Verizon との新たな提携を通じて、当社は現在、安全でコンプライアンスに準拠した Calling ソリューションの導入を支援するクラウド PSTN オプションを提供しています。

ミッションクリティカルな業務向けの安全で高いレジリエンスを備えた Webex Calling

Webex Calling は 99.999% の SLA とサイトサバイバビリティ機能を備え、高いレジリエンスを実現します。これによって、クラウド接続に障害が発生した場合でも、重要な Calling 機能群を利用し続けることが可能になります。 ミッションクリティカルな運用環境では、ネットワーク条件に関係なく、途切れないコミュニケーションを実現できるという確信をもたらします。

すべての導入環境において、セキュリティは引き続き最重要課題です。当社は Pindrop との提携を通じて、ディープフェイクや合成音声による攻撃に対する高度な検出機能を提供します。AI が生成する音声の高度化に伴い、組織は音声を利用した詐欺やなりすましに関する新たなリスクに直面しています。この機能により、これらの脅威を検出して被害を抑制できるため、すべての通話に新たな信頼性をもたらします。

また、SolutionsPlus パートナーである Intrado との提携を通じて E911 機能を拡張し、Webex Calling ですでに提供している強力な緊急通話ソリューションをさらに補完します。これによりお客様は導入の柔軟性をさらに高めることができ、特に Intrado を標準採用している組織にとって大きなメリットとなると同時に、今日の分散型ワークフォースに向けた正確な緊急通話ルーティングと位置情報サポートを引き続き提供します。

将来を見据えた柔軟性

シスコは 30 年近くにわたり企業向け Calling 分野をリードし、世界各地の組織で重要なコミュニケーション基盤を提供してきました。現在、オンプレミス環境とクラウド環境の双方に対応しており、Cisco Unified Communications Manager は政府機関、防衛分野、重要インフラ、小売業、製造業、医療機関、金融業界を含む世界中の 3,000 万人以上のユーザーを支えています。

こうした組織の多くは、それぞれ独自の要件を持つ高度な運用環境で事業を行っています。規制上の制約、セキュリティ上の考慮事項、あるいは事業中断のリスクにより、クラウドへの全面移行が常に実現可能とは限りません。こうした環境では、信頼性、管理性、コンプライアンスの確保が不可欠です。

これらのお客様を支援するという使命が、Cisco UCM への継続的な投資を後押ししています。バージョン 15 の提供開始以来、当社は 4 つのサービスアップデートを提供するとともに、管理機能やユーザーエクスペリエンスの改善、数百件に及ぶセキュリティ更新、新しい認証への対応を進めてきました。加えて、バージョン 16 を 2027 年に提供開始する計画であることをお知らせします。

同時に、私たちはお客様が引き続きクラウドのイノベーションを活用したいと考えていることを理解しています。これまで、オンプレミス環境を維持することは、AI や一元管理、柔軟なクラウド インフラストラクチャなどの機能を利用できないことを意味していました。

私たちは、この課題に Webex Calling Hybrid で対応しています。このアプローチにより、Cisco UCM のお客様は、セキュリティ、コンプライアンス、規制要件に準拠しながら、最適な領域でクラウドサービスを導入できます。

このモデルは、すでにさまざまな新機能をもたらしています。当社は Customer Assist for UCM を導入したほか、まもなく AI Receptionist for UCM の提供を開始し、あわせてクラウド管理機能の強化も継続して進めていきます。さらに、AI Assistant for UCM や Cisco Calling Plans for UCM を含む新たなイノベーションを今年後半に提供開始する予定です。

コラボレーションを 1 つのシスコエクスペリエンスへ統合

コラボレーションを適切に管理するためには、通話状況の可視化だけでなく、さらに広い視点が必要です。音声・映像品質は、ネットワークのパフォーマンスやポリシー、端末、ユーザーエクスペリエンスを含むあらゆる要素の影響を受けます。この課題に対応するため、シスコは Collaboration Control Hub を Cisco Cloud Control に統合し、シスコの幅広いポートフォリオとあわせてコラボレーションをより統一的に管理できる環境を実現します。Cisco Cloud Control を利用することで、IT チームはコラボレーション、ネットワーキング、セキュリティ、オブザーバビリティ全体を一元的に把握できます。

またシスコは、Cisco Cloud Control 経由で利用できる AI Canvas を通じて、この統合体験をさらに強化しています。AI Canvas を利用すると、管理者は自然な言葉で質問し、Control Hub やシスコの各種プラットフォームから導き出された回答を得ることができます。これにより、発生している事象、その理由、次に取るべき対応を迅速に把握できます。

特に通話品質に関する問題の分析や解決において、その価値を発揮します。AI Canvas は、コラボレーションデータを ThousandEyes や Meraki のデータと統合して分析し、原因となる可能性の高い要素を特定したうえで、Meraki の QoS ポリシーを更新してリアルタイムメディア通信を優先するといった改善策を提案します。

Cisco Cloud Control と AI Canvas の組み合わせは、シスコポートフォリオ全体が一体となって機能する価値を実証します。幅広い可視化、効率的な障害対応、迅速な障害解決によって、通話の品質と一貫性を維持できます。この統合エクスペリエンスは現在 Controlled Availability として提供されています。

Cisco Calling を支えるパートナーエコシステム

Cisco Calling は、それを支えるパートナーエコシステムによってさらに強力なものとなっています。包括的なクラウド Calling エクスペリエンスを提供するためには、通信事業者、ソフトウェアプロバイダー、ハードウェアパートナー、分析ソリューションの専門企業、緊急通報サービスのリーダー企業が連携し、お客様の成功を支援することが不可欠です。Cisco Live で紹介されたパートナー各社は、このエコシステムの規模と強さを示すとともに、PSTN 接続、E911 サポート、コンプライアンス録音、アナリティクス、インサイト、そして全体的なユーザー体験など、お客様の実際のニーズに応えるために Webex Calling がどのように拡張されているかを体現しています。

Calling の未来を切り拓く

Cisco Live にご参加いただき、貴重なご経験やご意見、アイデアをお寄せいただいたお客様とパートナーの皆様に心より感謝いたします。皆様の経験談やご意見は、Webex Calling をはじめとするコラボレーション ポートフォリオ全体のイノベーションを推進する原動力となっています。そして、私たちの取り組みはまだ始まったばかりです。私たちは今後も、すべての通話にインテリジェンス、セキュリティ、そしてシンプルな体験を提供し続けていきます。WebexOne 2026 で、次なるイノベーションをご体験ください。

関連資料:

Webex Calling

Cisco UCM

Webex Calling Hybrid

AI Agents for Collaboration

Transform enterprise communication with Webex Calling AI ebook

About The Author

Amey Parandekar
Amey Parandekar VP, Webex Calling Product Management Cisco
Amey leads Product Management for Webex Calling, an enterprise grade, globally available and innovative calling, and phone system.
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