エージェントワークフォースを支えるコラボレーション プラットフォーム

On By Snorre Kjesbu1 Min Read

多くのコラボレーション プラットフォームが、AI 向けに機能強化されています。シスコのプラットフォームは、AI を前提に設計されています。

その差は、言葉から受ける印象以上に大きな意味を持ちます。現在組織内で起きている変化を追っているなら、その理由はすでに理解できるでしょう。

エージェント時代は、もう始まっています

AI エージェントはすでに、顧客からの問い合わせに応え、決定事項をまとめ、仕事を次の段階へ進めています。コラボレーションはビジネスに不可欠な基盤です。意思決定が下され、顧客にサービスが提供され、信頼が生まれることも失われることもあります。

エージェント時代は、この変革のスピードを一段と高めています。

そしてその影響は、どの立場にいるかによって 2 つの異なる問題として表面化しています。

システム管理者にとっての問題は、状況の可視化と制御にあります。システム全体で起きていることをリアルタイムに把握できていますか?また、その内容は信頼できるものでしょうか?それこそがシステムの運用担当者が直面している課題です。

システムのユーザーにとっての課題は、距離感にあります。意思決定と、それに続くべきアクションとの間の距離です。また対話中には、言語の違いが人と人の距離を遠ざけます。そして顧客サービスにおいては、やり取りごと顧客が毎回最初から説明しなければならないという状況があります。それこそがユーザーが抱える課題です。

両者の問題の根底には、共通する原因があります。業務の変化のスピードに、これを支えるために構築されたインフラが追いついていません。運用担当者は万全の保証を求め、ユーザーは障壁のない体験と隔たりの解消を必要としています。シスコは、これら両方のニーズに対応するアーキテクチャを設計しました。そこには、優秀な従業員のような支援を提供するエージェントワークフォース、人々の隔たりを解消する物理的なワークプレイス、そして高負荷時にも安定して稼働する堅牢なシステムが含まれます。

Cisco Live AMER 2026[HA1] [AY2] では、これら 3 つの領域すべてにわたり、エージェント時代のために構築された次世代のコラボレーションインフラを発表します。この取り組みを、私たちはコネクテッド インテリジェンスと名付けました。その全体像は次のとおりです。

インテリジェントな運用基盤:Cisco Cloud Control

堅牢なシステムは、普段は目立つことがありません。その真価は、負荷がかかってもビジネスが止まらず、チームが安心して業務を続けられ、顧客が問題を意識することすらない場面で発揮されます。

これこそが、多くの企業 IT 環境が直面している課題なのです。問題が起きた際には、サイロ化された複数のコンソールを横断しながら、プレッシャーのかかる状況で、通常はすでに被害が発生した後に手作業で解決策を導き出さなければなりません。IT 部門のリーダーには、知識も実行力もあります。必要なのは、全体を統合して把握できる視点です。しかし、そのモデルは、エージェント時代のワークロードには適応できません。なぜなら、その範囲はインフラ管理だけにとどまらず、インフラ内で稼働するワークフォースを管理しなければならないからです。ここには、人材管理と同等の厳密な統制が求められます。

Cisco Cloud Control は、ネットワーク、デバイス、通話、会議、AI のすべてを一元的に管理できる環境を IT 部門に提供します。とりわけコラボレーション管理者にとって、この価値は非常に大きなものです。障害対応には複数のドメインをまたいだ可視化が不可欠ではあるものの、その情報が1か所に集約されることはほとんどありませんでした。Cloud Control が、この課題を解消します。コラボレーションに関する情報だけではなく、リアルタイムの全体像を提供することで、チームは問題が深刻化する前に察知し、対処できます。 (現在、条件付きで利用可能)

AI Canvas は、その全体像を構成する重要な要素です。AI Canvas は Cloud Control に組み込まれており、通話、会議、デバイスをまたいだクロスプラットフォームのインサイトを提供します。状況の全体像が事前にまとめられているため、問題をより早く特定し、迅速に対処できます。(現在、利用可能)

AI Defense は、すべての AI 利用にガバナンスと安全対策を適用することで、有害コンテンツやプロンプトの改ざん、データ流出を防ぎます。ガバナンスは、アーキテクチャの一部として最初から組み込まれています。 (2026 年第 3 四半期に一般提供予定)

これが堅牢性を実現するための方法です。現状を把握でき、高負荷時にも性能を維持し、必要なときに自信を持って判断と行動を行える統合システムです。シスコは、ネットワーク、デバイス、プラットフォーム、インテリジェンスを一体化したアーキテクチャを備え、その主張を裏付けることができる唯一無二の存在です。信頼はアーキテクチャに組み込まれるべきものであり、それがシスコの強みです。

インテリジェント ワークスペース:次世代のシスコ コラボレーション デバイス

距離を縮めることは、ソフトウェアと同じくらい物理空間にも大きな可能性があります。会議にさまざまな場所から人が参加する場合でも、システムはスムーズに機能する必要があります。その成否を左右するのは、物理空間としての環境です。ハードウェアや音響、さらには空間に組み込まれたインテリジェンスは、常に期待どおりの役割を担う必要があります。

Cisco Board Pro G3 は、人々が集い、議論し、意思決定を行う場にインテリジェンスを提供します。

RoomOS と NVIDIA を搭載し、データ処理をローカルデバイス上で実行することで、低遅延と強固なプライバシー保護を実現しています。先進的な AI による認識機能と高性能なインタラクティブ画面により、リアルタイムでのホワイトボード作成、アノテーション、コラボレーションを摩擦なく行えます。また、Webex、Microsoft Teams、Zoom とスムーズに連携し、チームがどのような接続方法を利用しようと、快適な会議が行えます。 (現在、発注可能)

Cisco Desk Pro G2 は、デュアルレンズカメラによって広い視野を実現し、空間内の誰もが会話の一員として自然に参加できます。 (現在、一般提供中)

Cisco Room Kit Pro G2 は、高い信頼性が求められる大規模会議に対応する高性能ハードウェアを実現し、テクノロジーが確実にその役割を果たします。(現在、一般提供中)

3 つの新デバイスすべてが、シスコと NVIDIA のコンピュートモジュールによって前世代機を最大 25 倍上回る処理性能を実現しています。また、RoomOS 26 を介して AI エージェントをハードウェアへ直接組み込み、単一ケーブルによる PoE 展開が可能な AVoIP ファーストアーキテクチャも採用しています。

Workspace Advisor は Cisco Cloud Control の機能として、物理環境のパフォーマンスを把握するための具体的かつ実行可能なデータを管理者に提供します。「その空間が利用者にとって本当に機能しているか」という本質的な問いに答えてくれます。 (現在、一般提供中)

会議空間がうまく機能すると、コミュニケーションが成立し、意思決定が進み、人々の距離が近づきます。それこそが、優れた設計がもたらす結果です。

インテリジェントな働き方:コラボレーションを支える AI エージェント

ナレッジワーカーは、実際にはそこまで必要のない会議準備に長い時間をかけています。そうした時間の積み重ねは無視できません。生産性を本当に低下させているのは、仕事そのものではなく、その周辺にある準備作業、コンテキストの切り替え、言語の障壁、そして会議の合間に埋もれてしまう意思決定です。シスコはそこに改善の余地を見出し、より優れたアプローチを構築しました。

Webex AI Agent の基盤となる考え方は明快です。すべてのエージェントがインフラ全体と共通の統制環境で動作し、相互に連携しながらコンテキストを引き継ぎ、意図を保持し、意思決定を解決へ導きます。これこそが、実践におけるエージェントワークフォースです。

AI Agent Studio は、コラボレーション ポートフォリオ全体へと拡張されました。考え方はシンプルです。AI エージェントの開発、展開、運用において、複数のツールや孤立した環境、セキュリティの犠牲を妥協すべきではありません。あらゆる作業を単一の環境で完結させます。

音声でもデジタルでも利用可能です。内部利用にも外部利用にも対応します。初期設定済みですぐに使えるセルフサービスワークフローも、コラボレーション環境やサードパーティチャネル全体に連携する完全カスタムエージェントも提供できます。IT 部門と管理者は 1 つの管理環境から運用を行え、整合性を損なうことなく利用できます。

Prep Agent は、会議準備から本番までの距離を縮めます。CRM データやこれまでの会話履歴、保留中のアクションアイテムを参照しながら、会議前に必要な情報を整理して提示します。参加者は、会話が始まる前の段階ですでに万全の状態になっています。 (2026 年第 3 四半期に一般提供予定)

Notetaker Agent は、決定事項と対面の会話内容を記録することで、やり取りの途中に発生した重要な情報を見逃さないようにします。 (2026 年第 3 四半期にベータ版へ移行)

Translator Agent は、言語の障壁をリアルタイムで取り除くことで、異なる言語を話す人同士でも逐次通訳を挟まずに会話できます。言葉を交わしている最中の隔たりが解消されます。 (2026 年第 3 四半期に一般提供予定)

AI Receptionist は、最適な相手と最適な対話を最適なタイミングで結び付けます。(現在、一般提供中)

独自のワークフローを設計する企業は、Google Gemini、Anthropic Claude、Amazon Q との AI 統合によって、特定ベンダーへの依存なく柔軟に運用できます。 (2026 年第 3 四半期に一般提供予定)

PII Redaction と AI Guardrails は、あらゆる対話における個人情報の流出を検知し、ブロックする取り組みを支援するために開発されています。説明責任のない自律性は危険を招くため、これらのガードレールは欠かせません。こうした仕組みは、優秀な人材に求める基準と同様のルールや責任体制を適用し、システムを信頼できるものにします。これらの機能は、データ保護とセキュリティ確保に向けた顧客の取り組みをサポートします。 (2026 年第 3 四半期に一般提供予定)

インテリジェントなカスタマーエクスペリエンス:Webex Contact Center

そのアーキテクチャが成果を発揮しているかどうかは、コンタクトセンターを見れば明らかです。リアルタイムの環境。実際の顧客。現実のプレッシャー。コンタクトセンターは、運用担当者に最も重い責任がのしかかる場所です。すべての顧客対応を把握し、人材と AI エージェントから成る混成ワークフォースを管理し、あらゆる対話品質を維持する必要があります。ここではユーザーがその違いを最も明確に体験します。コンテキストは失われず、会話は継続し、問題解決は滞ることなく進みます。レガシーシステムは、そうした役割を想定して構築されていません。シスコは、今日の運用環境とワークフォースに対応するため、モデル全体を根本から見直しました。

顧客向け AI Concierge は、Webex AI Agent プラットフォームにおける事前設定済みかつ拡張可能な AI エージェントであり、顧客対応の連続性を実現します。コンテキスト、AI メモリ、マルチエージェント オーケストレーションを活用し、一人ひとりに合わせた会話体験を実現します。どのチャネルでも、毎回コンテキストが引き継がれる継続的な対話を実現します。 (2026 年第 4 四半期に一般提供予定)

AI Agent 360 は、AI Defense と Splunk の機能を活用し、AI エージェントの全ライフサイクルに対するリアルタイムの可視性とセキュアな統制を実現します。運用担当者は、エージェントが何をしているのか、どのような成果を上げているのか、そしてどこに修正が必要なのかを把握できます。カスタマー エクスペリエンスの領域に安心と信頼をもたらします。 (2026 年第 3 四半期にベータ版へ移行)

Webex AI Workforce Engagement Management は、予測、スケジュール作成、日中運用管理、AI 品質管理、パフォーマンス分析をネイティブに統合したスイートであり、人と AI が共存するワークフォース向けに一から開発されています。 (2026 年第 2 四半期にベータ版へ移行)

コネクテッド インテリジェンス

私たちが開発してきた堅牢なシステム、物理的なワークプレイス、エージェントワークフォースは、常にこのビジョンへ向かって発展してきました。

会議はコンテキストがあらかじめ整った状態で始まり、運用担当者は安心して対応でき、参加者は即座に貢献できる状態になります。問題の兆候が現れると、運用担当者は真っ先にそれを把握し、精度とスピードを持って対応します。顧客からの問い合わせがあれば、コンテキストが維持されたまま引き継がれ、エージェントは状況を十分理解したうえで解決へ導きます。

運用担当者は常に先手を打つことができ、ユーザーは本来の業務に集中でき、顧客は常に必要なサポートを受けられます。それこそが、提供されるコネクテッド インテリジェンスの姿です。

シスコの長年のイノベーションが単一アーキテクチャとして結実し、距離を解消し、信頼を生み出し、重要な局面で力を発揮します。それは私たち自身が作り上げたものです。そして今、その成果を皆さまの手に託します。

Cisco Live AMER 2026 の発表内容をぜひご確認ください。

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Snorre Kjesbu
Snorre Kjesbu Senior Vice President & General Manager of Collaboration Cisco
Snorre Kjesbu leads an integrated multi-billion-dollar business encompassing Customer Experience, Devices, and the entire Webex Suite.
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