要約: ウェビナーは今後も多くの視聴者に情報を伝えるための重要な手段となるでしょう。2022 年、ウェビナー プラットフォームは、これまで以上に臨場感があり、互いを近くに感じられる、魅力的なオンライン イベント体験の実現に向けて進化を続けています。 オンライン ミーティングの必要性は、参加者の期待とともに高まり続けています。そのため、ウェビナーはかつてないほど重要度が増し、ウェビナー ソリューションは、数十万人規模の参加者に対応できるのはもちろんのこと、より洗練され、魅力的になってきています。一部のアナリストによると、ウェブキャスト市場全体は、2023 年までに 8 億ドル規模に達すると予想されています。 この記事では、ウェビナーの最前線に立ち続けるために知っておくべきことをご紹介します。 目次: ウェビナーの人気が上昇中 ウェビナーと対面型イベントのメリットの比較 2022 年のウェビナーのベスト プラクティス 2022 年に期待されるウェビナーのトレンド ウェビナーの用途とテーマ: トップ 10 優れたウェビナー ソフトウェア ソリューションとは ウェビナーは、21 世紀版のセミナーのようなもので、あらゆることを伝える手段として主力のツールになっています。2020 年以前にウェビナーに参加したことがなかった人でも、今では参加したことがあるのではないでしょうか。こうした仮想プレゼンテーションでは、あらゆる業界や分野についてのテーマを扱っています。 新しいスキルを身につけたい、リーダーシップの技術を磨きたい、特定の分野についてもっと知りたいなどといった願いを叶えるのがウェビナーです。あるいは、ベンダーの製品を理解したい、自分の専門分野の最新のトレンドについてソート リーダーから話を聞きたいといった理由で、ウェビナーにアクセスする人もいるかもしれません。 一方、ウェビナーの主催者であれば、視聴者の拡大、見込み顧客の獲得、または社内チームのトレーニングなどを目指しているかもしれません。 この 2 年間で、ウェビナーはオンライン学習の中でより臨場感のある形態になり、ウェビナー プラットフォームのベンダーは、参加者が教材、講演者、他の出席者とより密接にかかわることができるよう、さまざまな機能を展開しています。ウェビナーをよくご覧になる方は、ウェビナー プラットフォームが、必要最小限な一方向のコミュニケーションから、より魅力的でインタラクティブなものに進化していることにすでにお気づきかもしれません。 結局のところ、ウェビナーが成功したかどうかを測る真の指標は、登録者数、出席者数、投票数、質問の投稿数、そして最後まで参加し続けたかどうかといったことに尽きるのです。参加者の少ない、または誰も参加しないウェビナーでは、開催する意味がなくなってしまいます。
ウェビナーの人気が上昇中
Research Nester 社の 2021 年の調査によると、世界のウェビナーおよびウェブキャスト市場は、2016 年から 2023 年にかけて 7.6% 拡大すると予想されています。2015 年の市場規模は 5 億 4,700 万ドルで、2023 年には 8 億ドルに達すると予測されています。 もちろん、パンデミックの影響で対面式からオンラインのイベントへと移行したことも、その重要性を高める一因となっています。パンデミック以前から、多くの企業はオンライン イベントの開催価値を実感していました。しかし、パンデミック時にその導入のペースは急速に高まり、今では多くの企業がオンライン イベントをイベント戦略の一貫した取り組みとしています。 その流れの最先端を行くことができるように、この記事ではウェビナーのメリットをご紹介し、ウェビナーを開催するためのベスト プラクティスを取り上げ、2022 年以降に期待される主要なトレンドについてシスコの考えをお伝えします。ウェビナーと対面型イベントのメリットの比較
視聴者の立場からすれば、答えは簡単です。ウェビナーは、居心地のよい自宅にいながら簡潔かつ効果的に学習できる機会を提供します。成功するウェビナーは、通常、特定の質問に答えたり、特定のスキルを教えたりすることを目的としています。また、ウェビナーが適切に実施された場合、出席者は求めていたものを得てその場を離れるため、大きな満足感を得ることができます。このような有意義な体験をした出席者は、別のウェビナーにも参加し、今後もブランドとかかわりを持つ可能性が高くなります。 誰でも、わざわざ出かけて行かなくても、ウェビナーに参加できることは言うまでもありません。参加のハードルが非常に低くなります。また、最新のウェビナー プラットフォームでは、投票、Q&A、チャット、字幕、リアルタイム翻訳などの機能を通して、真の双方向のやり取りが実現し、各種の参加方法が可能になります。そのため、誰でも場所を問わずに参加し、かかわり続けることができるようになりました。 プレゼンターや主催者の立場からすれば、ウェビナーは、企業がブランド認知の促進、リードの獲得、販売促進、消費者と社内チームの教育を行うための利用しやすい機会となります。ウェビナーは、新製品の発表、トレーニングや教育の実施、社内の全体会議やタウンホール ミーティングの開催などに効果的な方法です。このように、ウェビナーには、ブランドをソート リーダーとして位置付け、グローバルなチームを迅速に集結させる力があります。 個人的な告白: 私はウェビナーから早々に立ち去ってしまい、ちゃんと聞かなかったので一言も記憶に残らなかったことが何度かあります。あるときは、恥ずかしながら、ウェビナー中に眠ってしまったこともありました。結局のところ、私は素晴らしいウェビナー体験の条件について特に敏感になっているのかもしれませんが、ここ数年で良い方向の目覚ましい変化を目の当たりにしています。 しかし、どれだけ需要が高くても、またはどれだけ視聴者に投資しても、ウェビナーを成功させるには科学、さらに芸術もかかわってきます。すべてのオンライン イベントが大成功するわけではありませんが、ウェビナー プログラムを最大限に活用するために実践できるベスト プラクティスがあります。2022 年のウェビナーのベスト プラクティス
ウェビナーも、他の形態のコミュニケーションと同様に、年ごとに進化しています。しかし、良質なコンテンツと魅力的な発言者の必要性など、変わらないものもあります。2022 年にオンライン イベントを開催する予定の方向けに、実践すべきウェビナーのベスト プラクティスを以下にご紹介します。1. 明確な目標を設定する。
現役のウェビナーの主催者や出席者の多くが、特定のテーマを扱ったプレゼンテーションを選び、自由形式の議題や幅広い議題を避けるべきだという意見に同意しています。2. ウェビナー専用のランディング ページを作成する。
ウェビナーのホーム ベースを作ることが重要です。専用のランディング ページがあれば、人々はサインアップし、メール アドレスや電話番号などの重要な情報を入力できます。Webex Webinars では、こうしたページにカスタム ブランディングとテーマを使用できるため、視聴者が最初から主催者のブランドに触れることができます。3. 情報を発信する。
イベントを拡充するには、ゲストのリストも含め、あらゆる側面に意図が込められている必要があります。メール キャンペーンをキュレートする際には、カスタマイズが重要です。ウェビナーの招待状が歓迎され、受け入れ率が高くなるように、時間をかけて対象者を明確に設定しましょう。ウェビナーを宣伝する場合、メール以外にも、ソーシャル メディア、ブログ記事、SEO のベスト プラクティスを活用して、ウェビナー登録用のランディング ページを充実させる必要があります。4. リハーサルをする。
これはウェビナーのベスト プラクティスの 1 つで、目新しいものではありませんが、取り上げる必要があります。コンテンツのリハーサルを行い、発言者に準備ができているという安心感を持たせることが重要です。Webex Webinars では、すべてのパネリストに練習セッションのオプションが用意されているため、自分自身と仲間のプレゼンターが自信を持って、どんなプレゼンテーションにも臨めるようにすることができます。5. シームレスで安全なエクスペリエンスを維持する。
途切れ途切れの接続と不安定なセキュリティでは意味がありません。出席者は、主催者側の接続が信頼できない、または安全でないと感じれば、間違いなく数秒で退席してしまうでしょう。選択するプラットフォームは、セキュリティを第一に考えながら、プレゼンターと視聴者の双方のためにプロセス全体を簡素化するものであるべきです。6. アクセスしやすくする。
ライブ通訳者や字幕などのオプションを追加すれば、出席者は自分が好む言語で参加することができます。出席者全員が、情報を受け取り、プレゼンテーションに参加するために、可能な限りの備えができていると感じることが重要です。7. 常に魅力的なものにする。
また、ウェビナー全体を通して提供される双方向性も、重要性を増しているベスト プラクティスです。イマーシブ シェア、Q&A、ライブ投票、チャット、ブレイクアウト セッション、絵文字によるリアクション、ジェスチャー認識などの機能はすべて、2022 年のウェビナー体験の標準とみなされる要素です。8. ワンクリック録画を有効にする。
ウェビナーはライブ イベントとして開催されるのが一般的ですが、出席者が後でオンデマンドでプレゼンテーションを視聴できるオプションも用意しておくとよいでしょう。ウェビナーを簡単に録画してイベント終了後に配信できるようにすることは、発表されたコンテンツのリーチを拡大し、持続させるためにきわめて重要です。9. ウェビナー後の資料を送付する。
上記のポイントをフォローアップするために、ウェビナーの後も会話を続けることが不可欠です。その方法の 1 つとして、出席者にオンデマンドの録画を提供することができます。また、リアルタイムで答えられなかった質問の回答を送ることもできます。さらに、録画をランディング ページに追加し、視聴者に役立つと思われる追加のフォローアップ資料を提供することもできます。10.出席および参加統計を報告する。
主催者も、自分が主催したウェビナー イベントから教訓を得たいと思うでしょう。こうした調査結果は、今後のイベントの成功に活かすことができます。たとえば、多くの人は、ウェビナーを開催するのに最適な曜日や時間帯を知りたいと思っています。さまざまな見解があり、週の中頃や昼食後の昼下がりといったスイート スポットも認識されていますが、重要なのは、視聴者の具体的な行動によってタイミングを決定することです。このような理由から、プロジェクトの振り返りやプロジェクトのプレモーテムを頻繁に実施して、過去のイベントから学び、問題が発生する前に対処することが特に重要になります。2022 年に期待されるウェビナーのトレンド
私たちは皆、2022 年に大きな期待を寄せています。もしウェビナー戦略を成功させることを期待しているならば、ウェビナーの新しいトレンドに遅れないようにする必要があります。あなたのウェビナーを退屈で見る価値のないものとみなされたくないのであれば、2022 年に流行すると思われる次の 4 つのトレンドを参考にしてください。1. 短く明快にする。
従来、ウェビナーの長さとしては 1 時間が推奨されていました。Google で検索してみると、今でもその程度の長さが推奨されているようです。しかし、この記事を準備するためにウェビナー愛好家たちに話を聞いてみると、2022 年にはもっと短いウェビナーがトレンドになる可能性があるようです。長さに関係なく、共有するコンテンツの価値が主要な要因であることに変わりはありませんが、ウェビナーをよりコンパクトに、消費しやすいセグメントに短縮することがトレンドとなっているようです。 15 分程度のセッションから従来の 1 時間程度のセッションまで、さまざまな形式を試し、登録者数、出席者数、全体的な参加率にどのような影響を与えるかを確認してください。2. 外部の人を入れる。
今日のウェビナーの視聴者は、実際に製品を使用した経験によって培われた専門知識を持つ人たちをはじめ、さまざまな専門分野のパネリストが提供する、多様な視点やインサイトを楽しんでいます。3. オンデマンドで参加できるようにする。
ウェビナーは「ライブ」のオンライン イベントで、録画してオンデマンドで共有することができます。2022 年には、視聴者に付加価値やインセンティブを提供する以上に、オンデマンド視聴を可能にすることが通例となるでしょう。シスコのイベントとウェビナー ページでは、需要の高いウェビナーや今後開催されるウェビナーを紹介しています。4. インタラクティブな要素や視覚を活用した要素を増やす。
インタラクティブな機能をプレゼンテーションで一貫して用いることで、視聴者が継続的にかかわれるようにして、退席したり、居眠りしたりするのを防ぎましょう。2022 年は、イマーシブ シェア (共有しているコンテンツに直接自分を配置できる) などの機能を備えたウェビナー ツールを採用し、視覚を刺激する魅力的な内容にし続けることがこれまで以上に重要になります。ウェビナーの用途とテーマ: トップ 10
この 2 年間で、ウェビナーは新たな形で利用されるようになりました。その一例が教育業界です。ほとんどの学校や大学では、対面式の学習が好まれ、必須の方法として活用されるのが主流でした。しかしパンデミックに見舞われ、学校は適応を迫られました。教師たちは、授業計画や授業内容を状況に合わせて変える必要がありました。学生たちは、情報の取り入れ方や質問の仕方を変える必要がありました。 対面授業が復活し始めた現在でも、学校はオンライン学習への取り組みを中止していません。実際に、一部の学校では、オンライン教育の内容を拡充し、ウェビナー プラットフォームを使用して、教師やスタッフのトレーニングを強化しています。ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校のテクノロジー導入コーディネーターを務め、Webex ユーザーでもある Kirsten Mortimer 氏は、チームがまさにそれを計画しているところだと語り、次のように述べました。「学生たちは少し早く調整に取りかかったようでした。一方、多くの教授にとって、これまで培ってきた指導方法を見直すことは困難でした」これに対して、大学側は一連のウェビナー チュートリアルを作成して、このプロセスで教授をサポートすることを検討しています。 今後、さまざまな職場環境で、このようなトレーニング チュートリアルが増えていくでしょう。 ここで、今年のウェビナーのシーンで登場すると思われる 10 の用途とテーマをご紹介します。