本日 Webex は、コラボレーション インサイトの最新機能、Connections を発表しました。Webex のコラボレーション インサイトでは、仕事や個々のウェルビーイングをコントロールしやすくしたり、より有意義なつながりを築いたりするのに役立つ、詳細な個人的インサイトを各ユーザーに提供します。Webex が提供する 4 つのインサイト機能、Meetings、Work-life Balance、Focus Time、そして今回加わった Connections の中核にあるのは、インクルーシブなコラボレーションです。 私は、自分のチームが市場にこの革新的な機能をもたらしたことを嬉しく思っています。さらに喜ばしいのは、インクルーシブなコラボレーションを通じて従業員のウェルビーイングをサポートする取り組みが一歩前進したことです。
従業員のウェルビーイングをさらに重視
現実を見つめましょう。従業員のウェルビーイングは長らく問題になっていましたが、コロナ禍で従業員にかかった負担をきっかけに、最近ようやく注目されるようになりました。ストレスや極度の疲労は依然として大きな問題です。実際、米国心理学会の「米国のストレス調査 2021」によると、「重大なストレスの発生源」の第 1 位は仕事です。就業者の 66% は仕事を最大のストレス要因と回答しており、この割合は上昇傾向にあります。 現在の高まっている人材危機は「大量退職時代」と呼ばれ、離職率は過去最高を記録しています。人々は個人的な優先事項と仕事の優先事項を見つめ直していますが、企業はオフィス回帰戦略を計画しています。多くの企業は、バーチャル ワークへの移行中には従業員のサポートを大きく重視しましたが、新しいハイブリッド ワーク時代に移行するときはどうでしょうか?私たちには、その場所がどこになろうと職場について考え直し、世界の進化とともに柔軟に進化できるよりダイナミックで充実した環境を構築できるチャンスがあります。 まず、人々がもっと深いところで人らしくつながり、協力できるようにすることが不可欠です。調査によると、従業員のウェルビーイングは、仕事をコントロールできること、社会的なつながりを持つこと、社会的な支援を受けることによって高まります。実際、仕事をコントロールできることは、仕事の満足度やモチベーションにとって最も重要な予測因子の 1 つです。それならば、従業員がもっと仕事をコントロールできるようにすればよいのです。また、人と有意義なつながりを持つことは社会的な絆を強めることが実証されており、ストレスの軽減にも貢献します。もっと簡単に人間関係を築けるようにし、もっと強力な社会的支援を提供する環境を作っていきましょう。Webex の取り組み
コラボレーションが成功するかどうかは、人間関係の質にかかっています。しかし、人間関係を構築するには時間がかかります。Webex は、ユーザーが、(社内の人か社外の人かを問わず) コラボレーションしている相手と簡単に打ち解けられるようにする機能を提供します。Webex の最新のインサイト機能である Connections は、親しさとつながりの強さに基づいて、ユーザーの仕事上の人脈を示す動的なビューを提供します。つまり、多くの時間を一緒に時間を過ごしている人たちのビューです。 Connections は、ミーティング、メッセージ、通話にわたるすべてのコラボレーション アクティビティに基づいており、やり取りの頻度に応じて、Close connections (最も頻繁)、Familiar connections (頻繁)、Distant connections (時々) にグループ化されます。 また、人脈内でのつながりの拡大や動きも表示され、重要な変更はユーザーに通知されるため、ユーザーは相手と連絡を取り続けることができます。ユーザーのデータとインサイトは、会社や上司を含め、他の誰かと共有されることはありません。 Connections が提供するインサイト機能により、ユーザーはコラボレーションをしている相手について知り、簡単に相手を見つけてつながることができます。たとえば、私と頻繁にコラボレーションしている人がニュースで取り上げられると、最新情報 (What’s New) 画面の掲載情報 (In The News) セクションに表示されます。私は自分のダッシュボードから、直接その記事にアクセスできます。相手に連絡して「あなたの記事を読んだよ」と伝えるといった行動を取るかどうかは、私次第です。 このプロファイルに表示されるのは、人の名前を検索エンジンで検索するときと同じように、一般公開されている情報のみです。 関係を構築したいときは、最も頻繁につながっている人と連絡を取り合うことが重要です。つながりの強さ (Connection strength) セクションには、頻繁にコラボレーションしている相手とのやり取りの傾向が表示されます。重要な相手との最後のやり取りから 1 か月が経過すると、インサイト (Insight) ボックスに、最近やり取りが少ないので連絡してみたらどうかという提案が表示されます。たとえば、従業員であれば、上司と 1 対 1 のミーティングを 1 か月間行っていないことが分かった場合、このインサイトに基づいて行動することができます。 メンターとして複数の人を指導している人であれば、先を見越して行動を起こし、指導している各相手と毎月ミーティングを持つように目標を設定することができます。インサイト (Insight) ボックスは、つながりが弱くなり始めたときにそろそろ相手と連絡を取る時期だということを優しく提案してくれます。何か提案されたとしても、何をするかを決めるのはあなた自身です。Connections は、現在一部のお客様にご試用いただいている段階で、1 月に一般公開が予定されています。Connections の展開については、全社的に利用するか、数名に提供するか、まったく使用しないかを含め、会社の戦略的な方向やポリシーにしたがって、IT 管理者が管理できます。インサイト機能は、これまでと同様に、データの保護とプライバシーを念頭に置いて設計されており、GDPR の要件にも対応しています。 Meetings insights は、ミーティングでのやり取りにおける自分自身の傾向に関する認識を高めるのに役立ちます。遅刻する、ミーティング中に業務を並行して行っている、相手の休憩中にミーティングをスケジュールしているなどの要素をすべて考慮した上で、やり取りの質が決定されます。Meetings insights を利用することで、自分の傾向を確認し、個人的な目標を立てることができます。また、潜在的な問題が強調表示され、実行可能な行動が提案されることもあります。Work-life balance insights では、設定済みの勤務時間外にミーティングに費やした時間と、その理由についてのインサイトが表示されるため、自分の時間をコントロールするのに役立てることができます。Focus time は、設定済みの勤務時間を有効活用するために利用できます。調査によると、仕事がいったん中断されると再び軌道に乗るまでに約 25 分かかります。ですから、生産性を考えて、集中して仕事をする時間を捻出することが大切です。重要なのは有意義なやり取りであり、それをコントロールするのはあなたです。 これらのイノベーションは、長く続く過程におけるマイルストーンの 1 つです。ハイブリッド ワークは、数十年続いてきたワーク モデルからの大きな変化です。テクノロジーは、実世界のやり取りにとって代わることはできませんし、この新しい複合型のワーク モデルへの転換を成功させるために必要なパズルの一片に過ぎません。しかしテクノロジーは、組織のサポートがあれば、皆さんがもっとバランスの取れた仕事、もっと柔軟な仕事、もっと自分でコントロールできる仕事の実現に向けた一歩を踏み出すのに貢献できるはずです。Webex の最新のイノベーションの詳細については、Webex の新機能をご覧ください。
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