新しい技術の登場です。 ChatGPT の登場により、わずか 2 年前に比べ、ニュースや会話で AI が大きく取り上げられるようになりました。新しいテクノロジーのように思えますが、実際のところシスコでは、10 年以上にわたってコラボレーション製品に AI を導入してきました。
今日、生成 AI は Webex とシスコのポートフォリオ全体に浸透しており、仕事をより良く、より生産的に、より直感的にするためにバックグラウンドで機能しています。 Webex Contact Center ソリューションの生成 AI により、顧客体験におけるやり取りがより効果的になります。 Webex Suite では、生成 AI が従業員の働き方を変革し、シンプルかつ能率的な方法でのやり取りを可能にしています。 Webex アプリケーションでは、メッセージを 100 以上の言語に翻訳し、トーンとテキストの両方を変更するための提案を受け取ることができます。 AI アシスタントと対話して、聞き逃した情報についてキャッチアップすることも可能です。「この会議で私の名前は言及されましたか?」や「Alpha プロジェクトについて話し合われましたか?」のような質問ができます。
コラボレーションデバイスに関しては、未来を担うのは AI であると確信していたため、シスコは先見の明を働かせて 2015 年に NVIDIA 社と提携しました。 この度リリースしたのは、NVIDIA 製モジュールを搭載した第 3 世代のデバイスです。シスコの最新のイノベーションを導く、ほぼ 10 年分の機械学習ライブラリが組み込まれています。 2024 年の今、地理的に離れたチーム間の距離の影響をまったく感じさせないほどにシスコのデバイスは進歩しています。 シスコはこれを「Distance Zero」と呼んでいます。 シスコのカメラは、複数のカメラをインテリジェントに切り替えて、何千キロも離れた場所からでも、参加者にその場にいるような体験を提供します。
シスコの IT ユーザーの効率向上を支援
常々申し上げていることですが、シスコには 2 種類のユーザーがいます。部屋の中でデバイスとアプリケーションを使用している一般ユーザーと、 シスコのサービスを実行しているユーザー(組織とチーム)です。 シスコは両方のユーザーのためにテクノロジーを開発しており、双方に配慮した独自の製品を市場で提供しています。 結局のところ、シスコはネットワークとセキュリティについてかなりの知識を持っています。 IT チームのエクスペリエンスについて理解しているのです。
最終的に非常に重要になるのが IT チームのエクスペリエンスです。シスコは、AI を活用したエクスペリエンスを環境全体で簡単に展開できるようにするために尽力しています。 Webex Control Hub はそのためのワンストップショップであり、IT 管理者がコンタクトセンター、アプリケーション、デバイスの展開を管理するために活用できます。バックグラウンドでは AI が静かに機能し、エクスペリエンスを向上させます。
業界初の IT 管理者向け AI
今回、IT チームのエクスペリエンスをさらに 2 歩前進させることを目的とした 2 つの大きな発表を行いました。まずご紹介するのは 1 歩目の前進、業界初、AI を活用したワークスペースのランク付け機能です。 Control Hub で、環境全体のワークスペースの問題が重大度の順にプロアクティブにランク付けされるようになります。このランク付けには、問題、使用状況に関するメトリック、予定されている会議などを考慮した強力なアルゴリズムが利用されます。
注意が必要なワークスペースが必要性の高い順にリストされるので、IT チームは軽微な問題と緊急対応が必要な問題を区別できます。 この機能があれば、管理者はこれまで以上に簡単に問題を特定して優先順位を付け、プロアクティブに、つまり緊急対応が必要になる前に問題を解決できます。
たとえば、上の画像の最初のワークスペースをご覧ください。 リストの先頭に記載されているということは、最も注目しなければならないということです。 2 時から始まる会議が 6 件あることが分かります。 このワークスペースの問題を 2 時までに解決しなければ、生産性が大幅に低下してしまいます。 2 台のデバイスがオフラインになっているという会議室の問題が Control Hub で特定されており、IT チームは、予定されている会議が始まる前に問題を解決するためにリソースを派遣することができます。
デバイスへのリモートアクセスと管理
もう 1 歩踏み込んだソリューションをご紹介します。 IT チームを会議室に派遣する必要がなく、デバイスの問題を今自分がいる場所から解決して、問題解決に要する時間を短縮できるとしたらどうでしょうか。 歩いている間に複数の問題を解決できる可能性があります。
Webex Control Hub の機能により、シスコ コラボレーション デバイスをどこからでもリモート管理できるようになりました。 IT 管理者は自分のデスクから直接、まるで会議室にいるかのようにデバイス、ディスプレイ、コントロールパネルをリモートで確認し、操作することができます。 ユースケースとしては MTR デバイスのリモートオンボーディング、会議にいるユーザーのサポート、さらには「セルフビュー」機能を利用したワークスペースの可視化があり、いずれも重要なものです。 ユーザーのプライバシーを保護するために、会議室内の参加者には、デバイスへのリモートアクセス許可を求める通知が表示されます。 強力な新機能であり、今年の夏後半にベータ版が公開される予定です。
新しいデバイスが注文可能に
今年の Enterprise Connect で、シスコは 2 つの新しい AI 搭載デバイスを発表しました。強力な NVIDIA 製モジュールを搭載した Board シリーズの大幅なアップグレードである Cisco Board Pro G2 と、Cisco Desk Phone 9800 シリーズです。 9800 は従来型の電話以上に強力なデバイスであり、ユーザー、IT チーム、施設チームの誰にとっても有用です。 手頃な価格のデスクデバイス 1 台で、デスク予約、ホットデスク、職場の安全機能、企業向け通話を利用できます。 そして朗報です。9861 および 9871 モデルをご注文いただけるようになりました。 これらの新しいデバイスは、シスコがこれまで作成してきたデバイスの中で最も安全で、持続可能で、管理しやすいものであり、開発に携わったチームを心から誇りに思います。
シスコは、ユーザーにとって最高で最も包括的な体験を提供することを目標としており、これには IT チームの体験も含まれます。 シスコのデバイスと Webex Control Hub のパワーを活用し、AI がバックグラウンドで静かに機能しながら、膨大な量のデータをリアルタイムでまとめ上げます。 ユーザー、デバイス、ワークスペース、ネットワーク、ソフトウェア、サードパーティの周辺機器など、エコシステム全体をすべて 1 か所で一元管理できるようになります。
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