ハイブリッド ワークの未来を支えるコラボレーション AI の新機能

On By Chris Rowen1 Min Read

コラボレーション AI を活用したハイブリッド ワーク

ご存じのとおり、この 2 年間で私たちの生活は一変しました。ハイブリッド ワークはすっかり浸透し、誰もがこのニューノーマルで最善を尽くしています。オフィス、自宅、外出先など、多様な勤務場所が当たり前になったことで、企業には常に柔軟な対応が求められています。自律性を高められ、ワークライフ バランスを保てる環境を提供する必要があるからです。 このようにハイブリッド ワークに移行したことで、大きな課題が生じています。たとえば、燃え尽き症候群への対応、リモート環境での関係維持、クリアな音声や映像の実現などです。これらは一例にすぎません。 しかし、ハイブリッド ワークの導入方法を明確にして、移行を容易にする適切なツールを選択すれば、こうした懸念は払拭できます。私が率いるコラボレーション AI グループでは、より良い人間関係を築き、相互理解を深められるイノベーションに注目して、対面でのコミュニケーションのように感じられるハイブリッド ワークを実現しようとしています。 Webex は、コラボレーション面での AI 活用を開拓する存在となり、場所、時間、デバイスを問わず接続できる環境を提供してきました。 Webex が誇る画期的な AI 技術なら、従業員が幸せに働けるインクルーシブな環境を実現できます。AI の開発と改善を常に行い、主に、音声と映像のインテリジェンス、バーチャル アシスタント、コラボレーション インサイトの 3 つの領域で、ユーザー エクスペリエンス向上に努めています。

AI の新機能を公開

音声インテリジェンス 私たちは昨年、ノイズ除去や、発言者の音声最適化といった Webex 音声インテリジェンス機能を公開しました。このアルゴリズムによって、電話会議中の犬の鳴き声など、あらゆるノイズを解消できます。それだけではありません。少ないフィードバックで明瞭な音声を提供し、人間の聴き取り能力、理解力、ニュアンス認識力を向上させることもできます。自宅、オフィス、コール センターなどでのミーティングや通話では、離れた位置にいる人たちの声がはっきりと聞こえて妨げになることがありますが、「Optimize for my voice」機能を使うとそのような声を抑制できます。 近日中に、Webex の新機能として「Optimize for all voices」を公開する予定です。この機能を使うと、リモートやオフィスでミーティングに参加した人全員の声を最適化できます。マイクからの距離や声の音量に関係なく、全員の声が同じように聞こえるよう調整され、背景ノイズが除去されて発言者の声がクリアになります。 新しい音声強調モード - Optimize for All Voices 機能 Webex Meetings と Webex デバイス用 Webex Assistant : 日常的なコラボレーションの一環として、Webex Meetings と Webex デバイスで Webex Assistant を使ったことがあるかと思います。数年前に公開してから、Webex チームでは、バーチャル アシスタントを改良して、高速で正確かつ多機能なものにしようとかなりの投資を行ってきました。 しかし、すべての人が同じように Webex Assistant を利用できているわけではありません。そこで私たちは、ユーザーが世界中の多様な背景を持つ同僚とつながり、理解を深められるように、言語の壁を取り払うとともに、AI によるイノベーションを進めています。新しくなったデバイス用 Webex Assistant では、5 つの言語 (英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語) で Webex デバイスを操作できます。デバイス設定から使いたい言語に変更するたけで、好きな言語でコマンドを伝えることができます。 現在、Meetings と Webex デバイス用の Webex Assistant、字幕、リアルタイム翻訳を利用できます。字幕は、該当のボタンを押すと表示できます。有料のアドオンを使うと、英語から 100 か国以上の言語に翻訳する機能を選択できます。自分の母国語で、コンテンツの理解と記憶を深められるようになったのです。また、字幕とリアルタイム翻訳が、Webex Assistant のデバイス コラボレーション コマンドから切り離されています。どちらかの機能を使うことも、両方の機能を使うこともできます (この機能は独立したスケジュールで展開されます。地域によっては展開されていないこともあります。最新の情報を引き続きご確認ください)。 特定の目標を達成するのに役立つ業務用ツールも求められているため、すべてのユーザーがどのようなときにも生産性を最大化できるように、Webex Assistant の拡張性を大幅に向上させました。これにより、開発者は Webex Assistant のスキル プラットフォームを利用して、パートナーと共同で、デバイス用 Webex Assistant 向けに特定のコマンドを設計できます。Webex では、いくつかのスキル (AppSpace と Lightware から利用可能) を用意しています。新しいスキルの綿密な開発パイプラインもあります。 コラボレーション インサイト 私生活と仕事の交差点がハイブリッド ワークとなったことで、それぞれの分離が難しくなりました。そのせいで時間がたつのを忘れ、自分の幸福やワークライフ バランスについて考える機会を失うこともあります。通勤がなくなると、仕事上のより良い関係を簡単には築けなくなります。昨年の発表以来、私たちはコラボレーション インサイトのイノベーションに取り組み、良好な人間関係と従業員の幸福につながる新機能を開発してきました。 今週の WebexOne で発表した Webex のコラボレーション インサイトは、つながり (Connections) タブを特徴としています。このタブには、自分の普段の人的ネットワークとコラボレーションに関する詳細なインサイトが表示され、やり取りの頻度や最もやり取りの回数が多い相手、やり取りが必要になる頻度が高い相手などを確認できます。これを通じて、同僚との関係をどのように築き、維持しているかを把握できるのです。部下を管理している人は、チームの管理状況や、特定のメンバーとのつながりにギャップがある可能性のある領域などを確認できます。つながり (Connections) タブで普段のコラボレーションに関するこうした情報を得ることで、自分にとってより良い目標を設定して、重要な人間関係を深め、自分の影響力を向上させ、燃え尽きるのを防ぐことができます。 その他に、Webex で近日中に利用できるチーム インサイトも発表しました。チーム インサイトを使うと、自分のチームで行われているやり取りを、完全な匿名で確認できます。たとえば、自分のチームが他のチームとどの程度良好な関係を築けているか、どの時間帯にチーム ミーティングが最も行われているか、ミーティングがあまりにも連続して発生していないか、ミーティング以外の時間が不足していないかなどを把握できます。さらに、どのメンバーも回答できる簡単な匿名のアンケートを実施して、感情面からチーム状態を数値化することもできます。これで、適切なグループと関係を築けているかどうかを憶測で判断しなくてもすみます。自分の人的ネットワークがどのような点で影響力をもつのかを可視化して現状を把握することで、リアルタイムに戦略を調整できるからです。

WebexOne のご紹介

この記事では、コラボレーション AI のほんの一部を紹介したにすぎません。これからの数か月間、その他にもさまざまな機能を発表する予定です。詳しい情報を入手したい方は、WebexOne で実施したオンデマンド セッションをぜひご覧ください。Webex の使い勝手が改善し、人間関係や相互理解の向上をさらに助けるコラボレーション AI の新機能は、まだまだ登場する予定です。
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Chris Rowen
Chris Rowen VP of Engineering Cisco
Chris is a Silicon Valley entrepreneur and technologist known for his groundbreaking work developing RISC microprocessors, domain-specific architectures and deep learning-based software.
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