今日、Webex by Cisco は、欧州連合 (EU) 域内の新しいお客様向けの包括的なデータ レジデンシー機能の提供開始を発表しました。これは、弊社がポジションを確保し、お客様がよりきめ細やかに自分のデータをコントロールできるようにすることを目指した戦略を実現するための、刺激的な一歩です。 以下に記載した限られた状況を除けば、EU の Webex データ センターは、データのローカル保存に対応できるため、個人データが他国に送信されるのを防ぎ、貴重な情報を保護できます。
EU 域内で最も充実したデータ レジデンシー機能を提供する Webex
Webex は、業界をリードするセキュリティとプライバシー コントロール機能を備えており、EU の公的機関と民間企業の両方のお客様に向けて、ユーザー生成コンテンツや電話、ミーティング、メッセージ サービスの個人データの EU 域内における処理と保存を実現する、業界初の大規模なコラボレーション プロバイダーとなりました。 データ レジデンシーの発展に向けた、弊社の画期的な出来事の例を以下に示します。- 2020 年 2 月、Webex がユーザー生成コンテンツとユーザー プロファイルの EU 域内での保存を開始。
- 2021 年 7 月、ブレグジットを受け、Webex はドイツのフランクフルトに新しいデータ センターを開設。イギリスのデータ センターから新設したデータ センターへ、EU におけるお客様のコンテンツの移行を実施。
- 2022 年 7 月、新しいお客様の請求情報や分析データ、その他の関連する個人データはすべて EU 域内にて保存。
新しい規制への準拠や認証の取得に率先して取り組む Webex
シスコは、EU 一般データ保護規則 (GDPR) に基づいて施行された、EU 初の正式な行動規範であるクラウド プロバイダー向けの EU Code of Conduct を Webex で早期に取り入れています。ドイツの C5 やスペインの ENS など、Webex は各国における認証に必要な要件を満たしています。Webex は今後もお客様のために、さまざまな国における、データ転送に関する新しい越境方針の制定の動向を注視しながら、ソリューションの開発を進めていきます。データへ可視性を提供する Webex のデータ レジデンシー
Webex が EU 域内でデータ レジデンシーを提供する目的は、優れたコントロールと透明性をお客様に提供するためです。さらに、私たちは、データの処理に大陸をまたぐ必要がない場合において、Webex Meetings と Webex Calling のデータの処理と応答を最短で実行することを目指しています。 シスコ パートナーの 1 人であり、オーストリアのウィーンに拠点を置く Frink Advanced Services 社のオーナーでもある Bernhard Albler 氏は、Webex が構築したフレームワークは、EU 域内のお客様に大きなメリットをもたらすと言います。 「Webex は、データ レジデンシーのインフラストラクチャーと技術に多大な投資を行い、EU におけるデータ プライバシーの先導役を担っています。Webex のデータ レジデンシー機能は、それを必要としている公的機関や医療機関などのお客様にとって、革新的な機能です。テクノロジー パートナーである弊社としても、プライバシーをしっかりと確保できるようになっているバックエンドの仕様、そして、EU 各国のプライバシーやデータ セキュリティに関する要件と真摯に向き合う姿勢に、非常に好感を持っています。」シスコの取り組み
シスコにとって、プライバシーは、単なるコンプライアンスとしての義務ではなく、ビジネスにおいて必要不可欠なものです。私たちはすべての製品とサービスに対応した、長期にわたるセキュリティ、データ保護、そしてプライバシーのプログラムを確立しました。各国の個人データの扱いに関する法律を常に把握し、コンプライアンスの必要性を判断しています。接続性とテクノロジーは、人々の経済、社会、文化生活において、ますます欠かせないものとなり、シスコは、プライバシーへの取り組みにかつてないほど注力しています。この進化し続ける社会で、シスコは今後もセキュリティとプライバシー対策の強化を進めていきます。詳細情報については Webex にお問い合わせを
Webex をご利用になっていないお客様については、お近くの営業オフィスまでお問い合わせください。お客様のデータ レジデンシーに関するニーズを満たす Webex クラウド通信テクノロジーをご紹介します。詳細情報については、シスコのセキュリティ ウェブ ページ内の Webex のセキュリティと強力な暗号化機能をご参照ください。EU 域内のデータ センターに保存されている個人データの例外
Webex のある一定の運用と機能を円滑化するため、Webex データ レジデンシーに関する例外がいくつか存在します。国をまたいだ個人データの移行が可能となる、具体的な例外を以下に示します。- シスコの製品やイベントに関する詳細情報を得るために、ユーザーが、何らかのシスコ プラットフォーム (www.webex.com や www.cisco.com など) またはシスコ サービスから登録を行った場合。
- お客様が注文情報 (ビジネス用の連絡先情報) を提供した場合。
- ユーザーが、EU 域外のユーザーとのコラボレーションに参加している場合。
- ユーザーが Cisco TAC などを介して、テクニカル サポートを要求した場合 (ユーザーが最初の TAC リクエスト内で提供した情報が EU 域外に転送される可能性があるケースが対象)。
- ユーザーが、オプションに指定された特定の機能を有効化した場合。
- ユーザーが携帯電話の「プッシュ」通知を有効化した場合 (iOS または Android 機能に関連する携帯電話のプロバイダーが、データを EU 域外に転送する可能性があるケースが対象)。