Webex でプライバシーとセキュリティのコントロールを向上

On By Jono Luk1 Min Read
Cisco Data Center Feature
Webex は、組織がセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの目標をどこからでも簡単に達成できる、柔軟なオプションを提供するよう努めています。お客様にはぜひ、クラウドでのコラボレーションを安心してご利用いただきたいと考えています。お客様のユーザーと組織のデータを保護するため、Webex は広範なセキュリティ オプションを用意しています。 今月、私たちはカナダのデータ センターの拡張を発表しました。これにより組織は、自社のデータ レジデンシーをよりコントロールしやすくなります。さらに、すべてのお客様が自社の暗号化キーをクラウドで管理して、組織のデータ ガバナンスを強化できるようにしました。また、Webex の管理者は、機密情報が含まれる可能性のあるスペースやミーティングに入れるユーザーを制限することもできます。 こうした新しい機能は特に、政府機関、医療、金融サービスに携わるユーザーや法律事務所など、データの機密性やプライバシーに関する選択肢を必要とする規制対象の業界にかかわります。 Webex では次のような機能を夏までに導入する予定です。

カナダの新しいデータ センターでプライバシーの選択肢を拡大

シスコのデータ プライバシーに関する最近のベンチマーク調査によると、92% のセキュリティ専門家が、自社のデータを自国または地域に保存することが組織にとって重要であり、個人データを守るためにデータ レジデンシーが必要であると答えました。 このたびシスコは、トロントとモントリオールに 2 つの新しいデータ センターを開設しました。カナダで生まれバンクーバーで育った私にとっても嬉しいお知らせです。このデータ センターによって、ブリティッシュ コロンビア州、ノヴァスコシア州、ケベック州などでデータ レジデンシーに配慮する必要のあるお客様や、医療と金融セクターのお客様のプライバシー オプションを拡大して支援できます。 これらのデータ センターでは、Webex Meetings と関連するお客様のデータ (録画ファイルやトラブルシューティング データなどのユーザー生成コンテンツを含む) が保存されます。データ センターはカナダの既存の Webex Calling データ センターを補完し、包括的なコラボレーション ソリューションを国内で提供できます。ユーザー、コンテンツ、アプリケーション、デバイスを保護するため、さまざまな対策をデータ センター内で厳密に使用します。

クラウドでの独自キーの使用 (BYOK) によるデータ コントロールの向上

Webex はデータを保護するためにさまざまなコントロール手段を使用しています。たとえばゼロトラストのエンドツーエンド暗号化です。クラウド コラボレーションを行うお客様は、このような手段を自社で管理できるようになりました。営業秘密を保護する必要のある政府機関や、代理人と依頼人の守秘義務がある法律事務所など、高度なデータ機密性を要する組織では、暗号化キーを自組織で管理し、情報にアクセスできるユーザーや復号して使用できるユーザーのコントロールが必要な場合があります。 こうしたお客様に対して、Webex の BYOK 機能を使用して自社の暗号化キーをクラウドでセットアップおよび管理できる、簡単な方法を提供します。キーは Webex Messaging (メッセージ、ファイル、ホワイトボードなど)、Webex Meetings のコンテンツ (録画、音声テキスト、電話 (ボイスメール)) で使用できます。独自のキーを使用することで、お客様は自組織のコラボレーション コンテンツをクラウドで完全にコントロールできます。 このサービスは、お客様がキー管理システム全体を組織所有のデータ センターに展開できる、現在の Webex オンプレミス キー管理ソリューション (ハイブリッド データ セキュリティ: HDS と呼ばれます) を補完するものです。クラウドでの BYOK では、オンプレミスのキー管理ソリューションと同じメリットの多くを利用できる一方、管理コストを削減し、コラボレーション データの機密性の管理を直接的にコントロールできます。

Control Hub での新しい設定により、セキュリティとコンプライアンスを管理者がきめ細かくコントロール

組織内ソースからのデータ漏えいを防ぐことは、外的な脅威からデータを保護するのと同様に重要です。Webex では、情報とユーザーに関するコントロールをポリシーに沿って定義できます。組織はコラボレーションが可能なユーザーの組み合わせ、共有可能なコンテンツ、違反が起きた場合の対応などを決定できます。

ミーティング

Control Hub の設定テンプレートにより、管理者はユーザーが組織の内部または外部のミーティングに参加する場合の制限を簡単に設定できます。たとえば、規制対象のユーザーに制限をかける必要のある銀行は、ユーザーが外部のミーティングに参加する際に、チャットや画面共有、ファイル転送を禁止できます。ポリシーは組織またはグループのレベルで設定できるほか、個別のユーザーを対象にすることもできます。

スペース

Webex の管理者は、外部の参加者がスペースで共有できるファイルのタイプをコントロールできます。たとえば、ドキュメントの共有を有効にする一方、他のタイプのファイル共有を禁止して、ダウンロードによって起きることが多いマルウェアの導入やフィッシングの試みを防ぐことができます。(公開済み)

デバイス

さらに、管理者は Webex の設定によってデバイスにポリシーを設定できます。ユーザーが個人のデバイスでミーティングに参加するのを防止したり、承認されたユーザーのみが組織の内部または外部のミーティングにデバイスから参加できるように会社のデバイスをロックしたりできます。この機能により、規制対象のユーザーが会社のデバイスで機密情報を含む可能性のあるミーティングに参加する際、ログインするように強制できます。

お客様の目標こそ Webex の目標

データ ローカライゼーションに関する新しい目標の達成、データ アクセスに対するコントロールの強化、規制への準拠など、お客様の取り組みが何であれ、ここでご紹介した機能や四半期ごとに公開される多くの新機能によって、Webex はお客様を支援していきます。
Webex が製品、指針、取り組みによってお客様の信頼をどのように築いているかを詳しく知りたい場合は、ご連絡ください
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Jono Luk
Jono Luk Director of Product Management Cisco
Jono Luk is Vice President of Product Management with Cisco Webex.
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