Webex で、全員が参加でき、自分が認められているという雰囲気を授業で育む
今回のパンデミックでは、多くの教育者がバーチャル授業やハイブリッド型授業の腕前を試されることになりました。 教室内で行われる活動の大半は、そう簡単にバーチャルで行えるものではありません。しかし、一部の学校では、バーチャル授業でも対面と同等のエンゲージメント戦略を推進するためのさまざまなアプローチが見出されています。その際活用されたのが、Webex のブレイクアウト セッションです。
リモート授業を効果的に行うためのヒント
5 人の先生方が、パンデミック前の教育メソッドを遠隔授業に組み入れる方法を教えてくれました。
- 職業シンポジウムを開催 – 対面型イベントに参加できなかった高校生も、建設、電力、配管、プロジェクト管理、自動車整備など、さまざまな分野のプロから話を聞けるようにと企画したものです。 複数のブレイクアウト セッションを立ち上げることにより、仕事に必要なスキルや学歴についての詳しい情報を生徒たちが入手できます。就職に備えて高校で身につけられるスキルについてのヒントを聞くこともできます。
- チーム対抗戦を企画 – 私の学校では “ブック バトル” を開催しています。互いの読解力と記憶力を存分に発揮できるよう協力するすべを学ぶもので、地元の米軍基地のボランティアやリタイア後の方々にも参加してもらっています。 その学年で読んだ 15 から 20 冊の本で覚えた事柄で競い合います。 対抗戦当日、生徒たちはまずサイトの 1 ルームに集合してグループを作ります。 ルールとスケジュールを確認した後、ブレイクアウト ルームに 2、3 チームずつ振り分けられます。 ブレイクアウト セッションの進行役は審判と得点係です。質問をして得点をつけていきます。 各学年の上位 2 チームが競い合い、学年 1 位の座を決定します。— Kathy New 氏 (コロラド州、米国)
- 集中的なグループ セッション – 私の学校では、新型コロナウイルスの感染の心配のないブレイクアウト セッションを活用したリモート形式のセッションで、学生同士で面接のノウハウについて話し合い、複数の面接官によるさまざまな形式の役員面接を実際に再現します。 教師は、教室に集まった学生はその場で少人数のグループに分け、リモート参加の学生は少人数のバーチャル グループに分けます。 学生は、いつでもミーティングに戻ることができます。 教師の側は、別の個人デバイスから同じセッションに接続してバーチャル グループをすばやくチェックし、教室内の学生に対するのと同じように励ましてサポートします。— David Arnold 氏 (ウロンゴン、オーストラリア)
- つながりを育む – クラス全体で話し合うのはためらわれるような場合でもアイデアを出せるよう、多人数でのやり取りを 1 対 1 の個人別のやり取りに分割します。 やり取りの相手は入れ替えます。そうしてリーダーシップのスキルを身につけ、徐々に自信をつけ、相手とのつながりを感じて心強いと思えるようにします。 当然ですが、健全なやり取りを促すため、教師は 1 対 1 のやり取りが行われるルームに出入りできます。— Elane Kalavrias 氏 (オンタリオ州、カナダ)
- 生徒に選ばせる – 生徒が自分で自分の力を伸ばすチャンスをできるだけ多く設けるようにします。 話題やプロジェクトの選択結果に応じてクラスを分けることで、授業中のグループ ワークがよりインタラクティブなものになります。 生徒が自宅で授業を受けている間は、テーマ別のブレイクアウト セッションを授業の流れの一部に組み込むことができます。
- 準備にサポート スタッフを活用 – サポート スタッフに、質問への回答や準備のできた生徒への次の指示を担当してもらいます。 サポート スタッフは、クラス全体に接続したまま、バーチャルな環境では少人数のグループに対応することができます。— Laura Hamill 氏 (ミシガン州、米国)
- メンタリングとコーチング – 授業中は、すべてのセッションで、学生と非公開で対話できるスペースを設けます。 生徒は、このスペースで一休みしたり、行動上の問題やテスト結果などについて教師と相談したりできます。 個人別のセッションは、やる気を引き出すのに向いています。また、生徒の感情面の状態を把握して、サポートを必要としている生徒をフォローできます。ブレイクアウト セッションは発表本番前後に学生同士でレビューする際や、クラスの中のあるグループの研究を聞く際にも役立ちます。— Mary Schlegelmilc 氏 (ネブラスカ州、米国)
今後の見通し
生徒たちは、テクノロジーの時代に生まれています。 生徒自身に管理権を委ね、リアルタイムで自身の学習スタイルを見せる場を設けることで、創造性やもっと学びたいという好奇心に火を付けることができます。 ブレイクアウト セッションを使えば、実際の教室でもバーチャルな教室でも、シームレスにエンゲージメントを促進できます。 ガイドをダウンロードして、生徒たちの心をつかみましょう。
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詳細情報 Webex for Education: 教室内外でのコラボレーションのためのテクノロジー Webex インテグレーション パートナー、シスコとともに教育機関向けサービスを提供 Blackboard Learn と Webex、教育の幅を広げるために協力 投稿者について ストーリーテラー。 デジタル エクスペリエンス ストラテジスト。 心理学と人間行動学に関心があり、 共感の力を使い、業種を問わず Webex のエンドポイントと機能を人間味のあるものに変えています。 デジタル エクスペリエンスおよびイネーブルメント部門では、顧客向けのソリューションの機能を強化し、継続的なエンゲージメントを促進する体験を提供。