ハイブリッド勤務: その場しのぎの対応から持続的な戦略へ
今週、大きな影響力を持つ業界分析機関 Aragon Research 社が、第 5 回目となる年次の『Aragon Research Globe™ for Unified Communications and Collaboration (UCC)』を発表しました。光栄なことに、シスコは今年もリーダーに選出されています。 同社のレポートには、企業の意思決定者が自社のニーズに最適な UCC 戦略を策定するうえで役立つ実用的なインサイトが豊富に盛り込まれています。 ここでは、レポートの内容の中でも特に重要な点をいくつか取り上げますが、レポート全文にもぜひ目を通していただきたいと思います。
ハイブリッド勤務の鍵: 統合コラボレーション体験
同社は、ハイブリッド勤務の世界では、チーム コラボレーション ツールを中心に従業員のコミュニケーションやワークフローが統合されることになるだろうと強く主張しています。 チーム コラボレーション ツールは、個人間やグループのコミュニケーションの主要ツールとなりつつあります。実際にも仕事の場面でメールに代わろうとしています。 従業員の日常的なワークフローで中心的な役割を担うようになっているのです。ただ、こうしたツールが本当の意味で有益なものとなるには、音声、ビデオ、ミーティング、メッセージ、ファイル共有の各機能を統合し、単一のシームレスなユーザー エクスペリエンスを実現できる必要があります。 Aragon 社は、シスコがずっとイノベーションに力を尽くしてきたこと、そしてこの 1 年 Webex で大きく発展させたことについて、次のように記しています。
「シスコは Webex アプリの機能を一新しました。シームレスな通話、メッセージ、ミーティング、チーム コラボレーションがすべて単一のアプリで実現されており、人々は仕事に集中できるようになります」
同社はさらに、統合型の Webex Contact Center とコラボレーション デバイス製品群の有用性についても言及しています。 Webex Contact Center は、包括的なクラウド型コンタクト センター ソリューションです。Webex のコラボレーション スイートと統合しており、従業員の効率と顧客満足度を向上させます。また、Webex のユーザー エクスペリエンスやサービス管理機能と完全に統合された専用のコラボレーション デバイスも幅広くご用意しています。 この 1 年で、統合型の Webex ユーザー エクスペリエンスは大幅に強化されています。具体的には、通話の完全統合や、サービス管理の Control Hub への集約などです。Aragon 社のレポートに詳しく記載されていますのでご覧ください。
コラボレーション インテリジェンスの台頭
チーム コラボレーション環境内でのやり取りに多くの時間を割くことになったため、全体的な生産性と従業員の心身の健康は今、危機に瀕しています。 コラボレーション プラットフォームには、すべての人がアクセスできる必要があります。それと同時に、複雑でなく、集中でき、疲れにくいものではなければなりません。 真にユーザー中心のコラボレーションを作り出すには、AI、音声認識、画像認識、ノイズ キャンセリング、自動化などのテクノロジーを活用するのが一番です。そうすれば雑務が減り、ユーザーは心地よく快適に仕事ができます。 Aragon 社は、Webex がこうした幅広いインテリジェンス機能を提供していると認めています。
「シスコの UCC プラットフォーム全体のハイライト機能の 1 つが Webex Assistant です。議事録を取れるほか、アクション アイテムを割り当てることもできます。 Webex で得られる People Insights、ジェスチャー認識、組み込みのノイズ リダクション、ミーティングへの新しい安全な参加方法、高品質な音声ビデオ、100 種類以上の言語に対応したリアルタイム翻訳などと合わせ、Webex のサービスは 2020 年初とはまた違ったものとなっています」
機能を充実させワークフローの連携を増やせば、その分複雑さも増してしまう場合もあります。ですがシスコは、コラボレーション インテリジェンスの分野におけるリーダーシップを維持、推進していくにあたり、今後もシンプルさを追い続けていきます。
持続的な戦略を策定
ここ 1 年半の間、かつてない混乱に陥った企業やユーザーは、ビジネスの継続性とチームのコミュニケーションを維持するため、すぐに利用できるコラボレーション ツールを手当たり次第に組み合わせて対応してきました。 しかし現在ハイブリッド勤務が登場し、長期的に定着する見込みとなっています。企業にとっては、長期的に持続可能なコラボレーション戦略を策定し、ユーザーのエクスペリエンスを完全に統合することが不可欠です。 Aragon 社のプリンシパル アナリスト、Jim Lundy 氏は次のように述べています。
「多くの企業が、必要に迫られて複数のスタンドアロンの UCC アプリを使用しています。 そうした企業は今、コラボレーション体験を完全に統合するメリットを求め、UCC プロバイダー 1 社を選ぼうとしています」
今後企業が下す決定は、ビジネスの生産性、俊敏性、従業員と顧客の満足度に多大な影響を長期的に及ぼします。 昨年、コラボレーションには大きな変化がありました。それに応じて、Webex のイノベーションの速度もこれまでになく早まっています。この 8 か月だけで 700 の機能強化が行われています。 シスコは今後も積極的なロードマップの実現を目指し、最高のコラボレーション体験をお客様に提供し続けることに力を尽くします。
Aragon 社のレポート全文をご覧になり、ご自身のニーズに最も適した戦略策定にお役立てください。
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