オスロで今後 30 年走る路面電車を設計。英国で流行する糖尿病との闘い。Google と提携して米国での教育成果を向上。Smartmatic で選挙の安全性確保をサポート。 これらは世界的なデザイン会社、Designit が日々創造力をつぎ込んでいる多様なプロジェクトのほんの一部です。そして、その取り組みすべてに共通しているのは、総合的かつ人間中心のデザインという信念です。 Designit のオスロスタジオの最高経営責任者、Niklas Mortensen 氏は、「弊社は、スカンジナビアの伝統的なデザインの中で生まれ育った国際的なデザイン会社です。なので、常に人間中心のアプローチを大切にしてきました」と述べました。 デザインには人々の生き方や働き方、遊び方を変える力があることを、Designit のチームは知っています。そしてそのチームは人間中心のデザインをさらに一歩進め、「人類中心(Humanity-Centered)」とも呼ばれるデザイン(一部の人だけが恩恵にあずかるような手っ取り早いソリューションではなく、長期的な進歩に貢献して誰もに利益をもたらすソリューションに焦点を当てるという概念)に傾倒しています。 チームはこれと同じ思慮深さと創造性を、コラボレーションデバイスの使用も含め、自分たちのスタジオスペースのデザインに応用しました。 私たちは、Designit のハイブリッドワークに対するアプローチと Webex コラボレーションデバイスが果たす役割について、Mortensen 氏にお話を伺いました。チームは、取り組みの指針となる基本原則をいくつか採用しています。
- ミーティングの枠を超えて考える
- 変化するニーズに合わせて進化する
- 柔軟性と相互運用性を重視する
- 心身の幸福を優先する
- デザインを大衆化する
- 包括性を確保する
ミーティングの枠を超えて考える
コラボレーションは、ミーティングと同義語として扱われることがあります。ビデオ会議が盛んなハイブリッド ワークの世界ではなおさらです。 そのような世界では、会議室の確保、最適なオンライン会議ソフトウェアの選択、 適切なビデオ会議用機器や素晴らしい会議室用チェア(またはバーチャル背景)の確保などにばかり焦点を当ててしまうことがあります。 誤解しないでいただきたいのですが、対面、オンライン、ハイブリッドのいずれであっても、生産的な会議にするために必要なツールを確保することは重要です。 しかし、コラボレーションは毎週午後 2 時から実施するプロジェクト更新の電話会議をはるかに超えた存在です。会議室のカメラだけでなく、オンラインや対面のワークスペースのあらゆる面を、コラボレーションを促進するようなデザインすることが必要不可欠です。 皆さんは、非同期的なコミュニケーションやアイデアの共有、共同制作、自発的なブレインストーミングセッションなどに、どのように力を注いでいますか? チームメンバーのデスクにあるオールインワン型コラボレーションデバイスにも、デジタルホワイトボード用の大型コラボレーションボードにも、Designit チームはさまざまな Webex デバイスを使用しています。 こうしたデバイスは、以前は主にビデオ会議に活用していたようですが、Mortensen 氏によると、現在ではスタジオでの対面式コラボレーションにおいても、リモートで仕事をする同僚やクライアントとのコラボレーションにおいても、ハイブリッドチームのコラボレーションの中心的存在になっているそうです。 「Webex デバイスは、お互いの仕事だけでなく、クライアントとの仕事や、スタジオ間でインスピレーションを共有する手段としても、私たちの働き方にとって欠かせない存在になっています」 約 60 人が働いているオスロのスタジオには、統合型のビデオバーや、フラットパネルディスプレイと組み合わせることができるモジュラー型のビデオコラボレーションキットなど、複数の Webex Room Kit が設置されています。 「このルームキットの柔軟性は本当に素晴らしい」と Mortensen 氏。「グループや全員参加型のスペースから小規模な会議室に至るまで、あらゆる場所で使用しています」 このスタジオには、Webex Desk Pros(専用デスクで個人が使用するオールインワン型コラボレーションデバイス)や、 Webex Board(デジタルホワイトボードとして、ビデオファーストのチームコラボレーションに、そしてアイデア出しのために使用可能)なども導入されています。 こうしたデバイスはこのスタジオで、ビデオ会議やプレゼンテーション、そして共同制作やリアルタイムのコラボレーションに至るまで、あらゆる用途に使用されています。変化するニーズに合わせて、自分に合った方法で進化する
ハイブリッドワークの道を進んでいる Designit は、チームにとって最適な方法で変化するニーズに対応するために、ワークスペースを進化させ続けています。 Design はオスロ、東京、テルアビブなど、世界各地に 15 のスタジオを構えています。 バーチャルワーク、そしてハイブリッドワークに移行して以来、オフィス間のコラボレーションは増加の一途をたどっています。「スタジオ間のコラボレーションは、以前よりはるかに重要になりましたね。これまで、スタジオの枠を越えたコラボレーションをしてこなかったわけではありませんが、今ではその壁は取るに足らないものになりました。というのも私たちは全員、リモートでコラボレーションして仕事ができるようになり、クライアントもそれをわかっていますからね」と Mortensen 氏は述べました。「以前は、デザイナーが現場にいて、チームもそこにいなければならなかったかもしれませんが、今では、『まあ実のところ、最高の人材であれば、大きな時差がない限りどこにいても構わない』などど言えるようになりましたよ」そのため、高品質のコラボレーションデバイスへのアクセスは、これまで以上に重要になっています。 Designit は現在使用しているデバイスの数を増やす予定で、スタジオにもホームオフィスにも、できるだけ多くのスペースにデバイスを設置しようとしています。 ではその目標とは? 「人々が物理的に一緒にいないときに、可能な限り最善の方法でハイブリッドな働き方と共同制作を促せるようになることです」と Mortensen 氏。 デバイスは、創造的プロセスのあらゆる段階に織り込まれています。 Designit はよく、洞察を収集する初期段階にさまざまな関係者との打ち合わせを設定します。 次に、Webex デバイスを全体的に活用して最初のコンセプト、プロトタイプ、およびテストの概略を練ります。その中には、Miro を追加した Webex Boards を使用したブレインストーミングやデジタル ホワイトボード、遠隔地のエキスパートを招いて実施するアルタイムのコンサルティングが含まれています。