Webex Room Navigator で、使い慣れたワークプレイス アプリを活用

On By Arnaud Caigniet1 Min Read
Webex Room Navigator Outside Of Conference Room Feature
先週、私たちは業界で最も早くから行われている主要なイベントであり、私たちのチームがずっと参加している Enterprise Connect において、一連の新しい Webex のイノベーションを発表しました。予想されたとおり、このようなハイブリッド ワーク関連のイベントは、ハイブリッド ワークそのものと同じように増えています。オフィス勤務をスムーズに再開できるよう、適切なテクノロジーを導入する必要性がこれまでになく高まっています。前回のブログでは、このようなニーズを支援する画期的な新機能や機能強化をご紹介しました。Webex デバイスには、コラボレーションに適したスペースを簡単に見つけて予約するといった機能が最初から備わっています。 企業がオフィス勤務の再開を計画するにあたって、職場リソース、人事、IT の担当チームは、ハイブリッド ワーカーが力を発揮できるようにオフィス空間をアップグレードまたは適応させるよう、各部門の経営陣からプレッシャーを受けています。より効果的に、手間をかけずにコラボレーションが行えるワークプレイスを実現するためには、オフィスにいる時間を有効に活用できる、シームレスで一貫したエクスペリエンスが必要です。 適切なワークプレイス戦略には、適切なテクノロジーを選択する必要があります。仮想スペースと実際のスペースが混在する現在のオフィスでは、クオリティの高いコラボレーションができ、チームのやる気と生産性を高めるツールを用意する必要があります。

自宅か、出社か

Dimensional Research 社によるハイブリッド ワークに関する最近の調査では、ナレッジ ワーカーに直接、「オフィス勤務再開にあたって自分の働き方 (週に数日または完全なオフィス勤務) をサポートするテクノロジーは何か」を尋ねています。その結果見えてきたのは、仕事がまだ「オフィスのデスクで過ごす時間」を指していた時代から、困難で手間がかかるとされていたいくつかの問題でした。 回答者の 44% が、オフィス勤務再開を促進する重要な要素として挙げたのが、スペースの予約テクノロジーでした。これは驚くにはあたりません。誰でも、会議室の空きを探すのに無駄な時間を費やした経験があるでしょう。予約の手続きも面倒でした。また、誤った予約や二重予約などで実際には会議が行われず、無駄になることもよくありました。 ホットデスク 会議室予約やホットデスクから見込み違いなどによるミスをなくすことに加え、適切なスペースの確保や、業務とコラボレーションの最適な条件を整えるのに必要な機能として、デジタル サイネージによる会社からの通知 (46%)、リアルタイムのスペース使用状況の表示 (41%)、センサーを使った室内環境の健全性に関する情報の表示 (37%)、経路案内 (25%) などが挙がりました。

あらゆるニーズに応えるインテリジェント会議室ディスプレイ

会社の玄関から会議室まで、スケジュール ディスプレイとタッチ コントローラー機能は、今日の従業員をサポートするのに欠かせません。こうした管理デバイスと実行アプリケーションは、日々の業務で起きる摩擦を大幅に削減し、インテリジェントなスペースの予約や案内を可能にし、従業員が安全かつ生産的に業務に取り組むのに役立つ背景情報を提供できます。 Webex Room Navigator は、こうしたことを念頭に置いて設計されました。単に壁に取り付けたり会議室のテーブルに置いたりするためのタッチ パネルではありません。Room Navigator は会議コントロール、スマート会議室予約、会議室コントロールをすぐに利用でき、最新のワークスペースを使いやすく便利にします。 会議室の空き状況 私たちは開発の最初から、1 社のみでワークプレイス エクスペリエンスのすべてに対応できるベンダーはないと認識していました。企業は強力な統合によって、最適なワークスペース管理ソリューションを自社のコラボレーション テクノロジーと連携させる一方、他の環境への展開と UI やハードウェアの一貫性を維持しようと努めています。 そうした統合により、たとえば安全情報や自社ブランドのカスタム コンテンツの表示、シームレスに経路案内するためのナビ機能といった付加価値を提供できます。このことから、私たちはオープン スタンダードを提供して、ワークプレイス管理や会議室コントロール機能を得意とする企業が、Room Navigator で実行されるネイティブの Webex アプリケーションを強化できるようにしました。

サードパーティのワークプレイス エクスペリエンス アプリケーションを Room Navigator で活用

この方針を推し進めるため、私たちは永続的なウェブ アプリを Room Navigator で使用できるようにしました。 ユーザーは会議室コントロールや会議室予約についてはネイティブの Webex ソリューションをそのまま使用できるほか、タッチ デバイスを Webex ビデオ エンドポイントとペアリングすると、通常使用しているワークプレイス管理ソリューションやカスタム アプリケーションを、埋め込みのウェブ アプリとしてタッチ デバイスに設定できます。これによりアプリの選択肢が広がり、使い慣れたアプリに切り替えることもできます。組織はエンド ユーザーに一貫した操作性を提供し、Webex のハードウェアに対する投資からさらに多くの価値を引き出すことができます。 受賞歴のある Room Navigator デバイスとともにサードパーティ製品を活用することで、会議室やホットデスクの予約、経路案内、カスタム コンテンツなど、インテリジェントで魅力的、かつ安全性の高いオフィス環境を作るのに欠かせない機能を利用できます。 navigator-web-apps-visual-blog 私たちはこうした機能を市場に提供するため、Appspace および UMA と提携してきたほか、エコシステムの他のパートナーともサポート対象のソリューションを拡大するように取り組んでいます。この方法で、以下のような Room Navigator の使用事例が可能になり、新しい可能性が開けます。
  • 自分のモバイル デバイスの QR コードをスキャンして会議室にチェックインする。
  • インタラクティブなフロア マップを表示して、最寄りの空き会議室を調べる。
  • 会議室予約インターフェイスをカスタマイズする。または自社独自のスペース予約およびワークスペース ソリューションを開発してタッチ パネルで実行する。
  • タッチ パネルがアイドル状態のときに完全なサイネージ モードになるように設定する。
  • カスタム アラートとブランド コンテンツを設定する。
まだあります。多くの組織が、スペース予約やその他のオフィス ワークフロー用にカスタムメイドのネイティブ ソリューションを開発してきたか、または作成する意向を持っています。こうしたソリューションも統合の対象としました。簡単に統合できるクラウド API とデバイス API を使用すれば、Room Navigator を独自のソリューションと連携させて、タッチ デバイス上の永続的なウェブ アプリとして実行されるように簡単に設定できます。

コラボレーションとワークプレイスのテクノロジーの間をつなぐ

Navigator 上で実行されるウェブ アプリは、会議室に設置されたセンサーのデータや Webex ハイブリッド カレンダーにアクセスして、カスタム統合の機能を強化できます。アプリは Control Hub で簡単に設定でき、サードパーティ製アプリを Room ディスプレイで実行するのに必要な IT 部門の労力を削減できます。サードパーティ モードで実行中にセンサーから収集されたデータはワークスペース管理ソリューションのダッシュボードに取り込まれ、ワークスペースの状況を把握するために分析されます。 Android ベースのオペレーティング システムに最適化された他のソリューションと異なり、Room Navigator の設定にはより柔軟性があり、好みのワークスペース エクスペリエンス ソリューションで実行できます。また、社内に設置されたすべての Room Navigator デバイスを Control Hub で集中的に設定できるため、タッチ コントローラーのセットアップに必要な IT 部門の操作が最小限で済みます。 手動で行う果てしないアップグレード作業からも解放されます。Room Navigator では、お使いのワークスペース アプリはリモートでアップグレードでき、サービスが中断されることもありません。 室内での使用方法についても考えられています。デバイスをタッチ コントローラーとして会議室内に設置すれば、スマート カスタマイズにより、パートナー ソリューションを使用して Webex の機能を拡張できます。たとえば、タッチ インターフェイスを 1 回タップするだけで会議室の使用を終了したり、会議を延長したりできるようになります。 Studio Session-659_AppSpace

ハイブリッド オフィスで、オフィス勤務をスムーズに再開

Cisco Webex を選択すれば、組織はソリューションの導入方法をシンプルにし、TCO (総所有コスト) を低減し、管理を容易にできます。これを可能にしているのが、ミーティング プラットフォームに縛られないビデオ デバイスと、その基盤となるコラボレーション プラットフォーム、会議室コントロールとスペース予約のためのタッチ デバイス、関連するソフトウェアのすべてを 1 つのベンダーで提供できるという事実です。さらに今回、ワークプレイス管理ソリューションも自由に選択できるようにしたことで、会議室のタッチ デバイスを好みのサードパーティ製または独自開発したアプリケーションとシームレスにペアリングできるようになりました。 試験したところでは、Webex Room Navigator はコラボレーション エンドポイントともサードパーティ製アプリケーションともスムーズに統合でき、これまでにない会議室インテリジェンスと UI の一貫性を、コスト効率の高い簡単な方法で実現できています。 企業が Webex Room Navigator の新機能を活用してすばらしいワークプレイス エクスペリエンスを提供することで、エンド ユーザーがますます意欲的、生産的、精力的に業務をこなせるようになると確信しています。
ハイブリッド ワーク環境を支援することは選択肢の 1 つではなく、もはや必須要件と言えます。 Webex Room Navigator と Webex コラボレーション ハードウェア テクノロジーの使用法に関するビデオを視聴するか実用的なヒントを入手して、インクルーシブでインテリジェントなハイブリッド ワークプレイス環境を実現しましょう。
共著者: Subbu Subramanian (コラボレーション テクノロジー グループ プロダクト マネージャー) Subbu Subramanian はコラボレーション テクノロジー グループで次世代デバイスの開発に携わるプロダクト マネージャーです。University of Central Florida でコンピューター サイエンスの修士号を取得しています。 Subbu は 14 年以上にわたり、コラボレーション製品やコンタクト センター製品の構築、支援、市場展開といった幅広い役割を務めてきました。現在はプロダクト マネージャーとして、シスコの高い基準を満たす高品質な製品を作り上げ、お客様に比類のない価値を届けることに喜びを覚えています。 その他の記事 Webex + Shure で会議室のオーディオ問題を解決 ビデオ会議ソリューションを超える機能を提供: ワーク エクスペリエンスを刷新 Webex ホワイトボードで、ハイブリッド ワークの成果を高める      

About The Author

Arnaud Caigniet Engineering Product Manager Cisco
Arnaud leads the Webex Intelligence Workplace initiative at Cisco – a new solution that addresses the needs of modern facilities and conjugates it with collaboration tools.
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