仕事の場と生活の空間、そしてその中間に位置するすべての空間とを分けていたかつての線引きは、2020 年 3 月を境に失われることになりました。シスコでは数百という会社のオフィスを離れて、70,000 を超えるリモート オフィスに移るという大規模な移行が、わずか数日のうちに実行されました。それを可能にしたのが画期的な技術の発達であり、コラボレーション ツールの進歩です。そして私たちが成し遂げたこの変化に、今度はお客様やパートナーを支える立場としてかかわれることは喜ばしい限りです。 2021 年になってもハイブリッド ワーク モデルの進化は止まることなく、かえって新たな課題も生まれています。それは全従業員がオフィスで働いている場合や、逆に自宅で働いている場合と比べて、ハイブリッド ワークでは、さまざまな面で従業員同士の繋がりを維持することが一層難しくなっているという問題です。そこで Webex では、そうした繋がりをもっと簡単で効果的なものに変える取り組みを進めています。 今月シスコでは、最新のデバイスと新機能、一歩進んだワークフロー統合を市場に投入予定です。そのどれもが、IT チームがエンドツーエンドで管理業務を遂行する助けとなってくれるはずです。これからも包括的なツール セットを提供するとともに、今日だけでなく将来のニーズに応える柔軟な対応力でハイブリッド ワークの進展に尽力し、お客様との関係性やユーザー エクスペリエンスの向上に貢献していきます。 本日は、2 年目となる WebexOne イベントの開催を予定しています。このイベントは Webex を活用して会社の成長に繋げているお客様の声を共有し、働き方の新時代を迎えるなかで組織を上のステージへと引き上げる画期的な最新機能をご紹介する場です。是非ご参加ください。
インクルーシブで効率的なハイブリッド ワークの実現
Webex があれば、一貫性があり、使いやすくインクルーシブな環境を整えられるため、あらゆる場所が仕事場に変わります。また、ユーザーにとっては、場所を問わず同僚と繋がることのできる手段にもなります。 自宅の場合: ホーム オフィスのためだけに使える場所があるというゆとりは、誰にでもあるわけではありません。大半の人はキッチンやソファ、客室を職場代わりに使用しているのです。ですから 12 月に販売を予定している Webex Desk Mini は、非常に楽しみにしている新製品となります。この製品は Webex App の全機能、つまり通話、ミーティングの日程調整、メッセージ、投票、同僚とのホワイトボード共有などの機能を備えているうえ、持ち運びも容易です。設置に必要なスペースはノートパソコンと同程度で、サブ モニターとしても利用できます。本製品の詳細やその他の Webex デバイスについては、こちらを参照してください。 また、ユーザーの支援機能として音声を聞き取りやすくする Webex 音声インテリジェンスも備えています。周囲の話し声などの背景の雑音をすべて取り除いてくれる Optimize for my voice 機能を搭載しているため、オープン スペースや共用スペースなどで仕事をするのにも最適です。グループで利用する際に全員の声が同じように聞こえるように、来年の早い時期に「Optimize for all voice」機能を導入予定です。 モバイル通話をシンプルにする Webex Go 機能の導入も計画しています。この機能を利用すれば Webex Calling のビジネス用回線を自分のスマートフォンに直接繋げられるので、専用のアプリを入れたり別の個人用モバイル端末を携帯したりする必要がなくなります。 オフィスの場合: ハイブリッド ワークの場合、多くの人が一週間を通してさまざまな場所で働くことになるため、特定の日に自分がどこで仕事をするのかを把握できないことがあります。Webex App に新たに加わった会議室のスケジュール機能は、数回のクリック操作で予約済みのミーティングに会議室を追加できる便利な機能です。収容可能人数やデバイス タイプ、場所、会議室までの道順といった会議室に関する補足情報も確認できます。さらにもう 1 つ、従業員のオフィス復帰における安全性と生産性の確保に向けた画期的な技術の導入計画があります。 オフィスに復帰した暁には、まったく新しい体験が待っているはずです。そこでは、ミーティング スペースの最適化と創造的なコラボレーションの支援が極めて重要になります。Webex Board Pro はこれまでの常識を覆す新製品です。この製品は 55 インチと 75 インチの 2 つの画面サイズで展開され、4K 画質のデュアル カメラと 2 本のアクティブ ペンを搭載しています。もちろんキャスター付きのため、オフィスの好きな場所に運んでアイデアを共有できます。Webex Board Pro はビデオ会議の面でもホワイトボード機能の面でも優れた性能を備えているため、どちらの機能を選ぶかで迷うことはありません。 スマートフォンやノートパソコン、タブレット、Webex デバイスがあれば、Webex App を利用することで時間も場所も選ばず、誰とでもホワイトボードを共有できます。シスコのホワイトボード機能は、すべてのホワイトボードのデータを 1 か所に保存しておき、絞り込みや検索、共有ができる強力な機能を備えています。 シスコでは、あらゆる場所でのワークフローのより緊密な統合に取り組んでいます。近々、60 を超える一般的なビジネス アプリ (Miro や Smartsheet など) を Webex App に直接組み込むことを計画しています。そうなればアプリを切り替えて使用する必要がなくなり、1 回クリックするだけでアプリをブレインストーミングやミーティング、共有スペースに追加できるのです。 従業員の心身の健康 : 長時間労働が増えるなか、燃え尽き症候群が現実的に起こりうる問題となっていることから、シスコでは思いやりや従業員の心身の健康を重視する取り組みを進めています。今月から Webex のユーザーであるすべてのお客様に提供される Personal Insights は、ワークライフ バランスの管理や自分のことに集中できる時間の確保、良好な繋がりの構築に役立つ詳しい分析情報を提供するツールです。 チーム向けの機能である Team Insights についてもプレビューを実施している段階です。これは仕事が終わった後のコラボレーションやミーティングの傾向、立て続けにミーティングを行っているなどの活動パターンを掴むのに便利な機能を備えています。非公開の情報や個人情報は表示されないように配慮されており、別々に活動しているチーム全体の傾向を把握して、先手を打って対処できます。 世界の隅々に広がるイノベーション: ときには、ミーティングのスケジュール調整や出席自体が難しいという場合があります。特にタイム ゾーンが絡む場合には、その問題が顕著です。Vidcast は、短いビデオ メッセージを作成して共有できる非同期のビデオ メッセージ ツールです。これを活用すれば、リモート ワーカーやハイブリッド ワークのユーザー同士がコラボレーションする頻度を増やすことができます。今後、本機能の公開ベータ版をリリースし、2022 年春に Webex Suite への統合を予定しています。 シームレスな相互運用性: シスコではオープンな環境作りに力を入れています。サードパーティが提供する Google Meet や Microsoft Teams などのミーティング関連製品との相互運用性にこだわるのは、いつでも最高のミーティング体験をお客様に届けたいという思いがあるからです。来年には Zoom Meetings との相互運用も実現予定です。 ネットワークの完全な可視性: ネットワークを保護するには、お客様の環境とプロバイダーのクラウドとの間で何が起きているのかといった情報を可視化し、隅々まで把握する必要があります。Webex では ThousandEyes エージェントを Webex データ センターに組み込むことで、行きと戻り双方向のネットワーク パスを可視化できるようになっています。ユーザーに影響を及ぼす前に問題を切り分け、解決する仕組みについて、詳しくはこちらを参照してください。対面、仮想、ハイブリッドの各タイプのイベントの価値を高め、より多くの人に届ける
シスコはイベントの運営者と参加者の双方がよりシームレスにかかわり合えるように、Webex プラットフォームでのイベント体験を根本から変えることに成功しました。小規模なウェビナーであれ、数日に及ぶ大規模なイベントであれ、その計画にあたっては登録から分析に至るまで個々の作業を 1 つのイベント ポートフォリオで管理できるようになりました。しかもイベントの管理に付随するコストも通常はかからず、複雑なことも一切ありません。近々提供予定の Slido との統合では、投票、クイズ、アンケートなどの参加型機能を介して、1 つのウィンドウで参加者とやり取りができます。同じく、完全な統合型のオンサイトの出席者管理機能もまもなく提供予定です。 シスコが提供するエンドツーエンドのハイブリッド型イベント ミーティング テクノロジー スイートは、Webex Suite に Socio を統合したことで世界をリードする製品となっています。今週開催予定の WebexOne イベントにご参加いただき、是非ご自身の目でお確かめください。将来のハイブリッド ワークをいち早く体験する
次世代のハイブリッド ワーク ソリューションである Webex Hologram は、写真のようにリアルなホログラム映像を映し出す業界随一のリアルタイム コラボレーション ソリューションです。この製品をお披露目できるのは感慨深いものがあります。お客様によるトライアル参加と業界向けのプレビューでは、非常に好評を頂いています。詳細にご興味のある方やご自身で試されたい方は、こちらをクリックしてください。 「アバターよりも遥かにすばらしく、本格的で真に迫った体験に引き込まれました。Webex Hologram でコラボレーションがどう変わっていくのか、今から楽しみです」Creative Strategies 社 Carolina Milanese 氏 製品の実際の様子は、次の動画でご覧いただけます。カスタマー エクスペリエンスの新たな形を描き出す
今日のカスタマー エクスペリエンスは、コンタクト センターでお客様からの電話に優先度を付けて対応すること以上のものになっています。お客様がどこにいようとも、希望するコミュニケーション チャネルを介して唯一無二の体験を提供することこそが、カスタマー エクスペリエンスです。そのような印象に残る体験を生み出すには、お客様が自由に調整できるエンドツーエンドのサービスを通じて、長期にわたる関係を築く必要があります。そこで登場するのが Webex for Customer Experience です。 Webex for Customer Experience は、エンドツーエンドのすぐに使えるカスタマー エクスペリエンス アプリケーションを提供するソリューションです。クラウド型のコンタクト センターを介して物流や販売、エクスペリエンス管理からマーケティングまで幅広く利用できます。また、CPaaS インフラストラクチャである Webex Connect によって、すべてのアプリを繋ぎ合わせる共通のデータおよび API の基盤となるインフラを提供し、エクスペリエンスをカスタマイズできます。さらに、シスコ製品の一員となり Webex の CPaaS API を介して統合された IMI Connect CPaaS の機能も利用できます。IMI Connect はハイブリッド ワークと CX に対応する企業向けのコミュニケーション プラットフォームであり、世界でも有数の導入率を誇る製品です。その API の一部はユーザー向けに公開されているため、それを土台に開発することが可能です。開発者のリソースが足りないという場合は、テクニカル アナリスト向けの直感的なワークフロー ビルダーを活用することで速やかにカスタマー ジャーニーを作成し、顧客対応に取り入れることもできます。 シスコには以上のすべての機能を取りそろえた包括的なポートフォリオがあるため、新時代のハイブリッド ワークにおいて直面する可能性がある課題を、今現在だけでなく将来にわたっても解決するお手伝いができます。Webex ならそれは難しいことではありません。ソフトウェア、ハードウェア、カメラ、センサー、ネットワーク、AI そしてセキュリティの緊密な結合によって、シスコがハイブリッド ワークをエンドツーエンドで提供できる基盤を実現しているのです。Webex を導入すれば、お客様やエンド ユーザーが使用しているアプリやデバイスにもその統合を拡張することが可能です。2 年目となる WebexOne ユーザー カンファレンスが、今週 10 月 26 日から 28 日にかけて開催予定です。ここで紹介したソリューションが実際に動いている様子を、是非その目でお確かめください。出演予定の方も豪華な顔ぶれとなっています。注目の製品紹介もお見逃しなく。その他の記事 Webex の新機能: 2021 年 10 月 Webex を使ってインクルーシブに働ける環境を構築する ハイブリッド ワークに正面から取り組む Webex の最新のイノベーション