UMA 社とのパートナーシップの強化を通じて、Webex がスマートかつ効果的なワークスペース管理を実現

ハイブリッドワークが定着した今、従業員の生産性を確保することは極めて重要で、安全かつスマートな職場環境を提供する必要性が求められています。シスコは、イギリスに拠点を置く UMA 社と長年にわたってリセラーパートナーシップを結んでいました。同社が開発したソリューションは、Webex との緊密な統合を実現し、職場環境における真の問題を解決するもので、現代の職場にスマートなソリューションを提供する SolutionsPlus で利用可能になりました。

Webex と UMA ソリューションの特長

Webex by Cisco と IoT センサーを UMA 社のソフトウェアで統合すれば、ユーザーは職場環境と従業員を管理できるようになり、従業員が自宅、オフィス、またはその両方を行き来していたとしても、問題なく対応できます。この統合によって、リアルタイムなインサイトを得られ、能動的な職場環境の管理が可能になります。部屋やデスクの予約、訪問者の管理、環境要因など、Webex と UMA の組み合わせは、時間やお金の節約だけでなく、リソースの有効利用にも役立ちます。ユーザーとしては、よく使用されているスペースの把握や従業員によるデスク、会議室、駐車スペースの予約状況の確認ができ、企業としては、職場環境や従業員に関する意思決定をデータに基づいて適切に行えます。

Webex ユーザーは、建物の 2D および 3D マップを使用して、Webex 対応のミーティングスペースをすばやくかつ簡単に予約できます。自分の Webex アカウントを UMA と連携させることで、時間やリソースを節約できるだけでなく、ワークスペースの空き状況も可視化できます。Webex Room Navigator による、リアルタイムな人数のカウントと会議室の環境データが、UMA の予約アプリケーションを介して、使いやすい UI に表示されるため、ユーザーは、どの会議室をいつ使用するかを判断でき、各会議室の使用状況を確認できます。また、標準のサービスとして、こうした機能にはすべて、自社ブランド専用のカスタムが可能です。

シスコの機器と UMA を組み合わせれば、企業はスムーズなユーザーエクスペリエンスを提供できるようになります。具体的には、会議室の予約キャンセルや自動予約機能などによって、会議室が利用しやすくなり、予約されたまま空室になっている会議室や「キャンセル忘れ」のイベントなどに対するストレスも軽減されます。このデータを基に、各スペースの実際の利用状況に関する詳細な分析が提供され、デジタルかつ一元的なダッシュボードに見やすく表示されます。企業は、会議室の数や室内の設備、リースする必要がある総面積など、職場スペースの利用に関する意思決定を情報に基づいて行えるようになりました。

UMA 社の顧客成功事例

現在、大規模な組織であるイギリスの NHS トラストは、院内の利用状況を簡単に監視できているだけでなく、UMA 社が提供する最先端のソフトウェアをスマートセンサーと組み合わせて、従来よりも効率性に優れた職場環境を実現しています。リアルなデータの活用が可能になり、当て推量に頼る必要がなくなったため、どのスペースが、いつ、どのように使用されているかを明確にでき、それを常に把握することで、NHS ミッドヨークシャートラストは、直感的で場当たり的なマネジメントから抜け出し、情報を基にした意思決定ができるようになりました。

NHS トラストは、CO2 センサーを UMA 社の NetZero ソリューションに統合することで、健康と生産性の向上や感染伝播の抑制を図るとともに、試験的な院内環境のモニタリングを行うことを検討しています。各病院が病室の利用率や空気質のトラッキングとモニタリングをできるようにし、現場にあるテクノロジーを連携させることによる環境への影響を検証することは、医療機関として初めてカーボンニュートラルを実現するという NHS の指針に沿った取り組みです。これを実現できる最善の方法は、スマートテクノロジーを活用することであり、それが職場環境にも大きなメリットをもたらします。初期導入の良い結果を受け、現在 NHS トラストは、新しい病院やユースケースにおいて、UMA 社の利用率モニタリングシステムを展開しています。

UMA 社の CEO である Rachel Swann 氏は、次のように述べています。

「健全かつ生産性の高いワークプレイス管理が、従業員側とビジネス側の両方からこれまで以上に求められていますが、シスコはそれをよく理解し、市場をリードしています。シスコは大局的に物事を考えているだけでなく、その質の高さと俊敏性も素晴らしく、UMA との相性も抜群です。また、シスコの考え方には、私たちが取り組んできた UMA ソリューションの開発経験も反映されているので、両社の関係を次のレベルに引き上げるというのは、次のステップとして自然でした。UMA のソフトウェアの 85% 以上は、ユーザーの要望、市場のニーズ、そしてお客様からのフィードバックを基に開発されたものです。シスコの Webex ソリューションとのコラボレーションは、真に実用的で、優れた UI を持つソリューションを現場に届けられるという意味で、私たちにとって非常に喜ばしい機会でした。」

今後もエコシステムパートナーコミュニティを拡大していく中で、今シスコが注力すべきなのは、Webex の導入を促進するだけでなく、実際の現場におけるユースケースを解決できるようなソリューションのサポートを強化することです。「さらにインテリジェントになり、拡張されている職場において、シスコのエコシステムによって作り上げられた、統合機能を備えた Webex は、ソリューションの性能を引き出すのに有用です」と、シスコの戦略およびパートナーシップ担当ディレクターである Alyson Hoagland Pace は述べています。

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